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【市況】<マ-ケット日報> 2025年1月8日

 8日の市場は日経平均が反落。終値は前日比102円安の3万9981円だった。前日の米国市場で半導体株が売られた流れから取引序盤の日経平均は377円安と売り込まれたが、売り一巡後は着々と値を戻す安定ぶりを見せている。特に今年も半導体需要が見込まれることから東エレク、アドテストなど同関連株中心に切り返していった。時間外取引の米株先物が上げていることも追い風に。年末辺りから押せば着実に買いが入るなど需給構造は買い方有利の様相となっている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が嫌気されてダウ平均は続落した。この日発表された12月のISM非製造業景況感指数が事前予想を上回ったことから足元の景気の強さが改めて確認された。また、雇用関連指標も人手不足感を示すものでインフレを警戒する向きが多くなった。今年の利下げはかなり限定されることとなりそうだ。ハイテク株のけん引役であるAI半導体大手エヌビディアが大きく下げてナスダック指数は3日ぶりに反落している。

 さて、東京市場は米ハイテク株安や国内長期金利の上昇などから下振れする場面があったが、米国株などに比べた出遅れ感や割安感から外国人による先物買いが入り下げ渋る動きとなっている。長期金利は2011年7月以来13年半ぶりの高さとなったがこの日はあまり相場に響いていない。チャート面では直近の足が下値切り上げとなっており再度4万円台定着を目指す流れに見える。(ストック・データバンク 編集部)

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