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【市況】<マ-ケット日報> 2024年12月20日

 20日の市場は日経平均が6日続落。終値は前日比111円安の3万8701円だった。前日の米国株が久々に反発したことを受けて自律反発狙いの買いが先行。円相場も1ドル=158円近くまで下落したことで前場の日経平均は一時220円高と値を戻していた。しかし、その円安が一服したことや週末ということもあって中頃からは伸び悩み。時間外取引の米株先物が軟調に転じたことから終盤になって日経平均はマイナス圏に落ちてこの日の安値引けとなってしまった。

 昨日の米国市場は短期的に売られ過ぎたことからダウ平均は11日ぶりに小反発した。ダウ平均はここまで10日連続安となりトータルで2500ドル以上も下げていた。この日は目立った悪材料が見当たらず目先筋の買い戻しが優勢となったようだ。一方、長期金利は一段と上昇してしまい来年の利下げ機運の後退を示唆する動きで相場を圧迫。ダウ平均は一時400ドル以上も反発していたが、長期金利の上昇が重荷となって戻りの勢いを阻害している。

 さて、東京市場は久々の米国株の反発に合わせて日経平均も6日ぶりに上がるかと思われたが、為替が円安から円高に転じたことで軟調となり結局はマイナスに。日銀総裁が昨日の会見で追加利上げに慎重なスタンスを示したことから銀行株の下げも目立っていた。今日の展開で上がり切れなかったことは場味の悪さを改めて示すもので、来週はボックス下限(3万8000円)を試す可能性もありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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