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【市況】来週の株式相場に向けて=掉尾の一振に向け「ゲーム・IP関連株」の輝きは増すか

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の日経平均株価は前日比378円安の3万9470円と5日ぶりに反落。12日には一時、約2カ月ぶりに4万円を回復するなど反発基調にあっただけに、この日は利益確定売りに押される展開となった。

 今年も残すところ、あと半月程度。東京市場では年末にかけ株価が上昇する「掉尾の一振」があるかが話題となる季節だが、来週は日米中央銀行の金融政策決定会合があり、年内最後の「中銀ウィーク」を迎える。米連邦公開市場委員会(FOMC)が17~18日、日銀金融政策決定会合が18~19日に予定されている。FOMCの結果が判明し日銀会合の結果が公表される19日が大きなポイントとなる。

 市場ではFOMCでは0.25%利下げが有力視されており、ドットチャートなどの内容が注視されている。日銀会合は追加利上げの見送り観測も出ているが、なお状況は不透明だ。両会合を経て、株式市場にどんな影響があるかが注視される。

 そんななか、東京市場では個別株物色の流れも強まりつつあるが、なかでも値動きの良さが目立つのが、 ゲームやIP(知的財産)関連株だ。約25年ぶりの最高値更新が話題となったソニーグループ<6758>もいまやエレクトロニクスというよりゲーム・映画などエンターテインメント株であり、サンリオ<8136>の株価は昨年末から2.3倍に上昇している。足もとではバンダイナムコホールディングス<7832>やタカラトミー<7867>、カプコン<9697>、コナミグループ<9766>、それにハピネット<7552>やKADOKAWA<9468>、ディー・エヌ・エー<2432>などが人気となっている。外部環境の影響は受けにくいセクターでもあり、年末・年始にかけ一段の上昇が期待される。

 上記以外のイベントでは、海外では16日に米12月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米12月S&Pグローバル製造業PMI、17日に米11月小売売上高、米11月鉱工業生産、18日に米11月住宅着工件数、19日に米7~9月期GDP確定値、米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、20日に米11月個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。18日に米マイクロン・テクノロジー<MU>、19日にナイキ<NKE>、フェデックス<FDX>、20日にカーニバル<CCL>が決算発表を行う。 

 国内では16日に10月機械受注、18日に11月貿易収支、同訪日外客数、20日に11月消費者物価指数(CPI)が発表される。16日にパーク24<4666>、サンバイオ<4592>、20日に日本オラクル<4716>、西松屋チェーン<7545>、ツルハホールディングス<3391>が決算発表を行う。17日に黒田グループ<287A>、リスキル<291A>、18日にキオクシアホールディングス<285A>、19日にSynspective<290A>、dely<299A>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万8900~4万円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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