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【市況】<マ-ケット日報> 2024年11月26日

 26日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比338円安の3万8442円だった。前日の米国株は高かったものの、取引開始前にトランプ氏が中国、カナダ、メキシコに関税を課すと発表したことで売り先行のスタートとなった。10時過ぎには先物主導で一時750円を超える大幅安の場面も。想定より早く関税導入を明確にしたため過度に反応した感がある。そのためパニック売り一巡後はじわじわと値を戻し下げ幅を半分以下に縮めて取引を終えている。

 昨日の米国市場はトランプ次期政権の人事が好感されてダウ平均は4日続伸。連日で史上最高値を更新した。トランプ氏がSNSで次期財務長官に投資家のベッセント氏を指名。経済に明るい人物が就くとあって市場はこの人事を歓迎した。同氏は貿易政策にも精通しており過度な貿易戦争が回避されるとの見方も一部で浮上。米長期金利が低下したことも株高に貢献した。この日は内需・消費関連株ばかりでなくハイテク株にも買いが入りナスダック指数も3連騰している。

 さて、東京市場は突如のトランプ砲(関税)で日経平均が大きく下振れしたが、冷静に見れば事前に想定されていたことでもあり心理的な要因で売られたのが主であった。米国第一主義がどこまで影響を広げるか現段階ではまだ読めないが、米国以外の国は米景気の強さに乗りながらも常に半身の姿勢で株を買う4年に。日経平均は本日も下値3万8000円を守りここが強い起点であることを再確認した。(ストック・データバンク 編集部)

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