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【市況】ダウ先物が反発 引け後のエヌビディアの決算に関心集中=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:35)(日本時間22:35)
ダウ先物 43523(+123.00 +0.28%)
S&P500 5948.25(+9.50 +0.16%)
ナスダック100先物 20808.75(+41.00 +0.20%)

 きょうの米株価指数先物市場でダウ先物が反発しているほか、S&P500、ナスダック100とも続伸している。前日高まっていたウクライナ情勢関連の地政学リスクへの警戒感が緩和する中、リスク回避の取引は続かず、本日は買い優勢となっているようだ。

 市場は本日引け後のエヌビディア<NVDA>の決算を待っており、それに期待した買いも入っているとの指摘も出ているようだ。投資家たちは今回も利益が予想を上回ることを期待。先月フアンCEOが「異常」と表現した次世代AIチップ「ブラックウェル」の需要に関する詳細を求めている。ブラックウェルについてはサーバーラックの放熱の問題で設計変更をサプライヤーに要請と伝わっていたが、それについても何らかの説明があるか注目しているようだ。

 ストラテジストは、オプション取引のデータから、今回の決算が今年最も重要な材料になることが示唆されていると述べている。一方、「個々の企業の業績によって市場全体が動くこと自体、ある種の脆弱性を示している」との声も出ている。「業績が好調であること、大幅な増益であることだけで十分なのか、発表の1つ1つに注目している」とも語った。

 本日は主要な経済指標の発表もない中、クックFRB理事とボウマンFRB理事、およびコリンズ・ボストン連銀総裁の講演に注目。

 ディスカウントストア2位のターゲット<TGT>が時間外で大幅安。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高、売上高とも予想を下回ったほか、1株利益も予想を大きく下回った。ガイダンスも公表し、年末商戦の第4四半期の1株利益が予想を下回ったほか、通期についても1株利益の見通しを下方修正した。在庫の積み増しが収益性を損なった。

 ケーブルTV大手のコムキャスト<CMCSA>が時間外で上昇。ニュース専門局「MSNBC」や「CNBC」「USA」などのCATVチャンネルをスピンオフする計画が伝わった。視聴者や広告主を失いつつあるCATV事業へのエクスポージャーを減らす。

 オンライン損保のレモネード<LMND>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。目標株価は42ドル。

 バイオ医薬品のバイキング・セラピューティクス<VKTX>が時間外で上昇。同社は減量薬の開発で注目を集めている。同社の治験薬「VK2809」のVOYAGE試験の12週目において、同剤を投与された患者の肝脂肪量が統計的に有意な減少を示したと発表した。

(NY時間08:45)(日本時間22:45)時間外
ターゲット<TGT> 129.16(-26.84 -17.21%)
コムキャスト<CMCSA> 43.15(+0.83 +1.96%)
レモネード<LMND> 42.70(+2.56 +6.38%)
バイキング<VKTX> 53.18(+1.67 +3.24%)

アップル<AAPL> 228.10(-0.18 -0.08%)
マイクロソフト<MSFT> 419.49(+1.70 +0.41%)
アマゾン<AMZN> 204.73(+0.12 +0.06%)
アルファベット<GOOG> 179.41(-0.17 -0.09%)
テスラ<TSLA> 344.79(-1.21 -0.35%)
メタ<META> 563.52(+2.43 +0.43%)
エヌビディア<NVDA> 147.85(+0.84 +0.57%)
AMD<AMD> 139.36(-0.03 -0.02%)
イーライリリー<LLY> 735.89(+6.16 +0.84%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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