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【市況】<マ-ケット日報> 2024年11月19日

 19日の市場は日経平均が反発。終値は前日比193円高の3万8414円だった。前日の米国市場でハイテク株が反発した流れから日経平均は開始20分で300円ほど上げた。その後はいったんだれて前日終値近辺まで押してしまったが、後場からは再び300円超の上げ幅を示現するなど強気か弱気か分からない展開となった。20日にAI半導体大手エヌビディアの決算発表を控え一方的に買われたり売られたりする状況にはなかったようだ。

 昨日の米国市場は小幅ながらもダウ平均が3日続落した。引き続きこの日もFRBの利下げ観測後退から売られる展開。足元の経済指標が強くインフレ圧力の強さを感じさせるうえ、ダウ平均が短期間にトランプラリーで大きく上げてきた過熱感も意識されている様子。投資家もいったん冷静になって今後の趨勢を見極めたい姿勢のようだ。一方、テスラやアップルなどハイテク株には買いが入りナスダック指数は5日ぶりに反発。全体的には底堅さも出てきている。

 さて、東京市場は米ハイテク株高にサポートされるも、引き続き上値の重さも感じさせる1日となった。米国で長期金利が高止まりしていることや、これに対する日銀の対応が不透明なことも買い手の積極的な動きを抑制している。日経平均は上値200日移動平均線(3万8550円)にタッチしたところで短期的な戻り限界を露呈。何となく閉塞感の漂う秋相場となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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