【市況】ダウ平均は続落 トランプトレードの調整続く 利下げ期待の後退も重石に=米国株概況
NY株式15日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均 43444.99(-305.87 -0.70%)
S&P500 5870.62(-78.55 -1.32%)
ナスダック 18680.12(-427.53 -2.24%)
CME日経平均先物 38030(大証終比:-640 -1.68%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。これまでのトランプトレードに調整の動きが続く中で、前日のパウエルFRB議長の講演がその調整の背中を押した。議長は利下げを急いではおらず、慎重に行動する意向を強調。これを受けて市場は利下げ期待を後退させ、CMEのフェドウォッチでは55%程度まで12月利下げの確率を低下させている。
取引開始前に10月の米小売売上高が発表。自動車が堅調で全体指数は予想を上回る内容だったが、自動車を除いたコアは予想を下回った。しかし、前回分の上方修正を考慮すると、個人消費の底堅さは堅持されている。パウエル議長の前日の講演を裏付ける結果ではあったが、それ自体への反応は限定的だった。
一部からは、「投資家は一息ついて、トランプトレードが正当なものであるかどうかを評価しているところだ。目下、株価を転落させるような材料は見当らないが、投資家は常にこのトレンドを終わらせるような要因がないか、周囲をうかがっている」との声も聞かれる。
一方、ナスダックが大幅安。テスラ<TSLA>は上昇したものの、他の、マグニフィセント7は揃って下落。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が前日引け後の決算を受けて売りが強まったことも重石となった模様。1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、第1四半期の売上高見通しが予想を下回ったことで、需要低迷への懸念も広がっている模様。他の半導体関連株も軟調な動きを見せている。
本日もワクチン株が下落。トランプ氏が次期米保健福祉長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名したことで売りが強まっている。同氏は反ワクチン活動家として知られ、トランプ氏の選挙集会に参加し、ワクチンなどに関する規制の再検討を主張していた。トランプ氏も声明で「あまりにも長い間、米国人は製薬会社や食品会社による欺瞞、偽情報に押しつぶされてきた」と強調している。
ディズニー<DIS>が本日も上昇し9日続伸。前日の決算を受けて、本日アナリストが目標株価の引き上げを発表。今後3年間のガイダンス公表は同社の長期戦略に対する自信の表れだと指摘。複数年に渡る指針は長期的な成長への信頼性を高めると述べていた。
ドミノ・ピザ<DPZ>が上昇。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が7-9月期に同社株を購入したことが米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。
情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が上昇。同社はAI関連株としても認識されている。同社はニューヨーク証券取引所への上場を11月25日までで終了し、翌26日よりナスダックでの取引されると発表した。
低軌道衛星を利用したブロードバンド・ネットワークを構築するASTスペースモバイル<ASTS>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、EBITDAの赤字も予想以上に膨らんだ。
バイオ医薬品のハロザイム・セラピューティクス<HALO>が大幅安。同社はドイツの製薬会社エボテック社に買収提案を行ったことが明らかとなった。1株11ユーロでエボテック社の前日終値よりも約27%高い水準。
燃料電池や分散型発電などの発電プラットフォーム開発を手掛けるブルーム・エナジー<BE>が急騰。米大手電力のアメリカン・エレクトリック・パワー(APE)<AEP>がデータセンター向けの電力供給にブルーム・エナジーの燃料電池を使用すると発表したことが買い手掛かり。
アプリケーションソフトウェアのデジタル・タービン<APPS>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。
ファイザー<PFE> 24.80(-1.22 -4.69%)
モデルナ<MRNA> 36.85(-2.92 -7.34%)
ビオンテック<BNTX> 99.72(-3.84 -3.71%)
アプライド<AMAT> 168.88(-17.12 -9.20%)
ラムリサーチ<LRCX> 70.05(-4.74 -6.34%)
KLA<KLAC> 614.46(-30.54 -4.73%)
ディズニー<DIS> 115.08(+5.96 +5.46%)
ドミノ・ピザ<DPZ> 430.43(-5.54 -1.27%)
パランティア<PLTR> 65.77(+6.59 +11.14%)
ASTスペースモバイル<ASTS> 24.23(-2.57 -9.59%)
ハロザイム<HALO> 45.65(-8.31 -15.40%)
ブルーム・エナジー<BE> 21.14(+7.86 +59.19%)
デジタル・タービン<APPS> 1.31(-0.09 -6.43%)
アップル<AAPL> 225.00(-3.22 -1.41%)
マイクロソフト<MSFT> 415.00(-11.89 -2.79%)
アマゾン<AMZN> 202.61(-8.87 -4.19%)
アルファベットC<GOOG> 173.89(-3.46 -1.95%)
テスラ<TSLA> 320.72(+9.54 +3.07%)
メタ<META> 554.08(-23.08 -4.00%)
AMD<AMD> 134.90(-3.94 -2.84%)
エヌビディア<NVDA> 141.98(-4.78 -3.26%)
イーライリリー<LLY> 746.20(-38.73 -4.93%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 43444.99(-305.87 -0.70%)
S&P500 5870.62(-78.55 -1.32%)
ナスダック 18680.12(-427.53 -2.24%)
CME日経平均先物 38030(大証終比:-640 -1.68%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。これまでのトランプトレードに調整の動きが続く中で、前日のパウエルFRB議長の講演がその調整の背中を押した。議長は利下げを急いではおらず、慎重に行動する意向を強調。これを受けて市場は利下げ期待を後退させ、CMEのフェドウォッチでは55%程度まで12月利下げの確率を低下させている。
取引開始前に10月の米小売売上高が発表。自動車が堅調で全体指数は予想を上回る内容だったが、自動車を除いたコアは予想を下回った。しかし、前回分の上方修正を考慮すると、個人消費の底堅さは堅持されている。パウエル議長の前日の講演を裏付ける結果ではあったが、それ自体への反応は限定的だった。
一部からは、「投資家は一息ついて、トランプトレードが正当なものであるかどうかを評価しているところだ。目下、株価を転落させるような材料は見当らないが、投資家は常にこのトレンドを終わらせるような要因がないか、周囲をうかがっている」との声も聞かれる。
一方、ナスダックが大幅安。テスラ<TSLA>は上昇したものの、他の、マグニフィセント7は揃って下落。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が前日引け後の決算を受けて売りが強まったことも重石となった模様。1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、第1四半期の売上高見通しが予想を下回ったことで、需要低迷への懸念も広がっている模様。他の半導体関連株も軟調な動きを見せている。
本日もワクチン株が下落。トランプ氏が次期米保健福祉長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名したことで売りが強まっている。同氏は反ワクチン活動家として知られ、トランプ氏の選挙集会に参加し、ワクチンなどに関する規制の再検討を主張していた。トランプ氏も声明で「あまりにも長い間、米国人は製薬会社や食品会社による欺瞞、偽情報に押しつぶされてきた」と強調している。
ディズニー<DIS>が本日も上昇し9日続伸。前日の決算を受けて、本日アナリストが目標株価の引き上げを発表。今後3年間のガイダンス公表は同社の長期戦略に対する自信の表れだと指摘。複数年に渡る指針は長期的な成長への信頼性を高めると述べていた。
ドミノ・ピザ<DPZ>が上昇。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が7-9月期に同社株を購入したことが米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。
情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が上昇。同社はAI関連株としても認識されている。同社はニューヨーク証券取引所への上場を11月25日までで終了し、翌26日よりナスダックでの取引されると発表した。
低軌道衛星を利用したブロードバンド・ネットワークを構築するASTスペースモバイル<ASTS>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、EBITDAの赤字も予想以上に膨らんだ。
バイオ医薬品のハロザイム・セラピューティクス<HALO>が大幅安。同社はドイツの製薬会社エボテック社に買収提案を行ったことが明らかとなった。1株11ユーロでエボテック社の前日終値よりも約27%高い水準。
燃料電池や分散型発電などの発電プラットフォーム開発を手掛けるブルーム・エナジー<BE>が急騰。米大手電力のアメリカン・エレクトリック・パワー(APE)<AEP>がデータセンター向けの電力供給にブルーム・エナジーの燃料電池を使用すると発表したことが買い手掛かり。
アプリケーションソフトウェアのデジタル・タービン<APPS>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。
ファイザー<PFE> 24.80(-1.22 -4.69%)
モデルナ<MRNA> 36.85(-2.92 -7.34%)
ビオンテック<BNTX> 99.72(-3.84 -3.71%)
アプライド<AMAT> 168.88(-17.12 -9.20%)
ラムリサーチ<LRCX> 70.05(-4.74 -6.34%)
KLA<KLAC> 614.46(-30.54 -4.73%)
ディズニー<DIS> 115.08(+5.96 +5.46%)
ドミノ・ピザ<DPZ> 430.43(-5.54 -1.27%)
パランティア<PLTR> 65.77(+6.59 +11.14%)
ASTスペースモバイル<ASTS> 24.23(-2.57 -9.59%)
ハロザイム<HALO> 45.65(-8.31 -15.40%)
ブルーム・エナジー<BE> 21.14(+7.86 +59.19%)
デジタル・タービン<APPS> 1.31(-0.09 -6.43%)
アップル<AAPL> 225.00(-3.22 -1.41%)
マイクロソフト<MSFT> 415.00(-11.89 -2.79%)
アマゾン<AMZN> 202.61(-8.87 -4.19%)
アルファベットC<GOOG> 173.89(-3.46 -1.95%)
テスラ<TSLA> 320.72(+9.54 +3.07%)
メタ<META> 554.08(-23.08 -4.00%)
AMD<AMD> 134.90(-3.94 -2.84%)
エヌビディア<NVDA> 141.98(-4.78 -3.26%)
イーライリリー<LLY> 746.20(-38.73 -4.93%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美