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【材料】アームが決算 第3四半期の売上高見通しが予想下回る 株価は売り先行も切り返す=米国株個別

(NY時間09:52)(日本時間23:52)
アーム<ARM> 147.32(+2.64 +1.82%)

 半導体設計のアーム<ARM>が前日引け後に7-9月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を下回る第3四半期の売上高見通しを示した。スマホ市場の回復がAIの成長に影を落とす可能性を示唆していた。

 通期のガイダンスは従来の見通しを据え置いていたが、ハースCEOは「われわれはあまり先を急ぐつもりはない」と述べていた。

 アナリストは「ロイヤルティ収入の低迷がライセンス収入を相殺する」と述べている。

 別のアナリストは「同社の予測からは、産業用および自動車用を中心とした幅広い分野での低迷が拡大し、10-12月期にかけてのスマホへの期待の緩やかな改善を相殺する可能性がある」と指摘した。

 株価は時間外で下落し、取引開始直後も売り先行で始まったものの、動きが一巡すると買い戻しが入りプラスに転じている。

(7-9月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.30ドル(予想:0.26ドル)
・売上高:8.44億ドル(予想:8.11億ドル)
  ライセンス・その他:3.30億ドル(予想:3.02億ドル)
  ロイヤルティ:5.14億ドル(予想:5.09億ドル)
・営業利益(調整後):3.26億ドル(予想:2.87億ドル)
・営業利益率(調整後):38.6%(予想:35.3%)

(10-12月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.32~0.36ドル(予想:0.34ドル)
・売上高:9.20~9.70億ドル(予想:9.51億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.45~1.65ドル(予想:1.56ドル)
・売上高:38~41億ドル(予想:39.7億ドル)

【企業概要】
 世界の大手半導体企業やOEM向けに、高性能・低コスト・エネルギー効率の高いCPU製品と関連技術を設計・開発し、ライセンスを供与する。Arm CPUは、スマートフォンやタブレット、データセンター・ネットワーキング機器・車両用オペレーティングシステムとアプリケーションを含む多様なソフトウェアを実行する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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