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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

東京製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより

■東京製鉄 <5423>  1,608円 (-205円、-11.3%)

 東証プライムの下落率トップ。東京製鉄 <5423> [東証P]が急反落。前週末25日取引終了後、25年3月期単独業績予想について売上高を3640億円から3080億円(前期比16.1%減)へ、純利益を220億円から165億円(同41.0%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが優勢となった。海外市況の低迷を受けて輸出数量が減少したことに加えて、台風の影響もあり、製品出荷数量が減少したことが要因。また、製品・原料などで評価損が発生したことも響く見込み。

■ナフコ <2790>  2,026円 (-123円、-5.7%)

 ナフコ <2790> [東証S]が続急落。前週末25日の取引終了後、25年3月期単独業績予想について、売上高を1907億8400万円から1894億5400万円(前期比1.4%減)へ、営業利益を45億7600万円から30億6200万円(同44.1%減)へ、純利益を28億7100万円から17億円(同45.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。物価上昇による消費減速の影響などから上期時点で売上高が計画を下回っていることに加えて、円安の進行、原材料費の高騰、価格競争やスポットでの販促強化などが売上高・利益の減額の要因という。また、8月に発生した日向灘地震や台風10号による店舗などの被害額の一部を第2四半期に計上したことなども響くとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高966億3600万円(前年同期比4.8%減)、営業利益8億8800万円(同78.8%減)、純利益3億4600万円(同86.1%減)となり、営業利益は従来予想の24億200万円を大きく下回って着地した。

■オリンパス <7733>  2,678円 (-160円、-5.6%)

 東証プライムの下落率2位。オリンパス <7733> [東証P]が続急落。28日朝方、シュテファン・カウフマン代表執行役社長兼CEO(最高経営責任者)が辞任したと発表した。カウフマン氏が違法薬物を購入していたとの通報を受けて内部調査を行った結果、同氏がオリンパスの行動規範とコアバリュー、企業文化とは相容れない行為をしていた可能性が高いと取締役会において全会一致で判断した。取締役代表執行役会長兼ESGオフィサーである竹内康雄氏が当面の間CEOの役務を行うという。違法薬物購入の疑いで社長が辞任する事態となったことをネガティブ視した売りが広がった。

■信越化 <4063>  5,593円 (-167円、-2.9%)

 東証プライムの下落率8位。信越化学工業 <4063> [東証P]が6日続落。前週末25日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.9%増の1兆2664億6000万円、経常利益は同3.6%増の4429億2400万円、最終利益は同2.4%減の2941億1700万円だった。直近3ヵ月間の7-9月期では2ケタの増収で最終増益を確保した。一方、通期の業績予想は据え置いており、業績の上振れを見込んで買い持ち高を構築した投資家には物足りない結果となって、売りが膨らんだようだ。9月中間期では海外子会社の配当を今期から実施したことに基づく税金費用の一時的な増加を背景に、最終減益となった。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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