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【材料】テスラが決算受け大幅高 1株利益が予想上回る 来年の納車台数に強気の見通しを示す=米国株個別

(NY時間09:32)(日本時間22:32)
テスラ<TSLA> 243.14(+29.49 +13.80%)

 テスラ<TSLA>が大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益が予想を上回った。フリーキャッシュフロー(FCF)、自動車粗利益率も予想を上回っている。設備投資は大幅に伸び予想も上回った。初めて黒字化した電動ピックアップトラック「サイバートラック」の販売が業績を押し上げた。

 電気自動車(EV)に対する需要の回復を反映させ、2024年の納車台数は微増を予想しており、新車計画も引き続き順調だとしている。上海のメガファクトリーも引き続き順調だとした。同社は好調な第3四半期に続き、第4四半期も好調な納車を見込んでおり、通年ではより多くの台数を見込んでいるとしている。

 マスクCEOはその後の会見で、同社を世界で最も価値のある企業にすると約束。手始めに来年の納車台数を20-30%増やすと表明した。同CEOはまた、「サイバーキャブ」と呼ぶロボタクシー専用車の生産が2026年に本格的に量産体制に入り、200日線万台以上、最終的には400万台を目指す方針も示している。

 アナリストは「直近で最も好調な決算を発表し、底打ちを示す可能性がある」と述べている。ただ、「設備投資の大幅な伸びは、資本集約度や自動車からAIへのビジネスモデルそのものについて、短長期的な疑問を投げかける」とも述べている。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.72ドル(予想:0.60ドル)
・売上高:251.8億ドル(予想:254.3億ドル)
・自動車粗利益率:19.8%(予想:16.8%)
・営業利益:27.2億ドル(予想:19.6億ドル)
・FCF:27.4億ドル(予想:16.1億ドル)
・設備投資:35.1億ドル(予想:25.6億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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