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【注目】IMF、来年の世界経済見通しを3.2%と予測 米国は2.2%、日本は1.1%

 IMFが先ほど最新の世界経済見通し(WEO)を公表し、世界全体の来年の成長率を3.2%と予測した。7月時点から0.1ポイント引き下げている。今年の成長率見通しは3.2%で据え置いた。来年のインフレは4.3%と、今年の5.8%からは減速する見通し。

 IMFはリセッション(景気後退)に陥ることなくインフレを抑制したと各国中銀を評価する一方、来年の世界経済の成長率予測を下方修正し、戦争や貿易保護主義などによるリスクが高まっていると指摘した。チーフエコノミストのグランシャ氏は「下方リスクが積み上がっており、世界経済には不確実性が増している」と述べた。また、「地政学上のリスクがあり、地域紛争がエスカレートする可能性もある」と述べ、「保護主義の台頭や保護主義的政策、貿易の混乱も世界経済に影響を与える可能性がある」と続けた。

 米国については今年の成長見通しを2.8%、来年の見通しを2.2%と0.3ポイント引き上げ。消費の伸びを理由に挙げた。

 ユーロ圏は今年を0.8%、来年を1.2%と0.3ポイント引き下げた。ドイツとイタリアで製造業の低迷が続いていることが理由。
 
 日本は今年を0.3%、来年を1.1%に0.1ポイント引き上げ。

 英国は今年を1.1%、来年を1.5%と変わらず

 中国は今年を4.8%、来年を4.5%と変わらず。

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