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【材料】ネットフリックスが決算受け時間外で上昇 ストリーミング有料会員数が予想以上の増加=米国株個別

(NY時間16:58)(日本時間05:58)時間外
ネットフリックス<NFLX> 712.50(+24.85 +3.61%)

 ネットフリックス<NFLX>が時間外で上昇。引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ストリーミング有料会員数の純増数も507万人増と予想以上の増加となっている。ハリウッドで昨年あったストライキの影響で新番組の計画が影響を受けたが、財務面では予想を上回る結果となった。

 ガイダンスも公表し、第4四半期の見通しが予想を上回ったほか、通期についても売上高見通しを上方修正している。今回は25年度の見通しも発表し、売上高見通しは予想範囲内となった。

 成長鈍化から投資家を不安にさせた2022年5月以来、同社株は4倍超上昇している。それ以来、パスワード共有の取り締まりや広告付き低価格サブスクリプションの導入により6000万人以上の顧客を獲得した。大半のアナリストはパスワード不正利用取り締まりによる業績向上は一時的で、同社はすぐに別の成長戦略を見つけなければならないと見ている。同社は広告やビデオゲームへの投資からの目立った財務的利益を得ておらず、一部からは株価は過大評価なのではと懸念する声が聞かれる。

 しかし、同社は予想以上の成長を続け、投資家を安心させようとしている。新規会員の獲得と値上げにより、来年の売上高は11-13%増加し、440億ドルに達するとの予測を示した。

 同社は広告事業の進展が遅れていることを認めているが、独自の広告技術を構築しており、広告収入型サービスを他のストリーミングサービスと並行して販売する契約をいくつか結んでいる。「広告主向けのサービス改善には、まだまだ多くの作業が必要。これは今後数年の優先事項となる」と述べた。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益:5.40ドル(予想:5.12ドル)
・売上高:98.2億ドル 15%増(予想:97.8億ドル)
・ストリーミング有料会員数純増:+507万人 42%減(予想:+452万人)
・ストリーミング有料会員総数:2億8272万人 14%増(予想:2億8192万人)
・営業利益率:29.6%(予想:27.8%)
・FCF:21.9億ドル(予想:17.3億ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益:4.23ドル(予想:3.90ドル)
・売上高:101.3億ドル(予想:100.5億ドル)
・営業利益率:22.0%(予想:21.2%)

(通期見通し)
・売上高:15%増(従来:14~15%増)(予想:14.9%増)
・営業利益率:27.0%(従来:26.0%)(予想:25.9%)
・FCF:60~65億ドル(従来:約60億ドル)(予想:63.8億ドル)

(25年度通期見通し)
・売上高:430~440億ドル(予想:434億ドル)
・営業利益率:28.0%(予想:27.9%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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