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【材料】モルガン・スタンレーが決算受け上昇 ウェルス・マネジメント部門が予想上回る=米国株個別

(NY時間09:35)(日本時間22:35)
モルガン・スタンレー<MS> 117.41(+5.19 +4.62%)

 モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、主力のウェルス・マネジメント部門の経常収益が予想を上回ったほか、株式や債券・為替・商品(FICC)のトレーディングも好調だった。投資銀行部門も好調で、他の米大手銀と同様に良好な決算となった。

 ピックCEOは「投資銀行業務は数年サイクルの転換期にあり、手数料が回復すれば、同社のような金融機関にとって好機となるだろう」と述べている。

 また、イェシャヤCFOはインタビューで「建設的な環境下で際立った四半期だった。良い兆候だが、まだ始まったばかりでピークではない」と述べた。

 同銀は現在、投資管理および富裕層向け部門全体で7兆6000億ドルの資産を管理している。経営陣は年初に、近い将来の利益目標の達成能力について慎重な見方を示したことから、株価は他に遅れをとった。投資家はまた、今後利下げが予想される中、純受取利息(NII)などの指標にも注目していた。今回の決算の数字は控えめな予測を覆すものとなった。

(7-9月期・第3四半期)
・1株利益:1.88ドル(予想:1.58ドル)
・売上高:153.8億ドル、16%増(予想:143.5億ドル)
  ウェルス・マネジメント:72.7億ドル、14%増(予想:68.8億ドル)
  株式:30.5億ドル(予想:27億ドル)
  FICC:20.0億ドル(予想:18.5億ドル)
  投資銀行:14.6億ドル(予想:13.7億ドル)
  アドバイザリー:5.46億ドル(予想:5.25億ドル)
  株式引受:3.62億ドル(予想:3.74億ドル)
  債券引受:5.55億ドル(予想:5.07億ドル)
・総預金:3637億ドル(予想:3486億ドル)
・純受取利息(NII):22.0億ドル(予想:18.7億ドル)
・ROE:13.1%(予想:11.0%)
・貸倒引当金:0.79億ドル(予想:0.61億ドル)
・運用資産:1.60兆ドル(予想:1.55兆ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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