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【市況】<マ-ケット日報> 2024年10月11日

 11日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比224円高の3万9605円で、先月29日以来の高値となっている。昨日の米国株は小安かったが、前日引け後に発表したファーストリの決算が事前予想を上回ったことが指数をけん引し、序盤から200円を超える上げとなった。一方、円相場が対ドルでやや上昇していることや、3連休前の週末ということが響き、上値を一段と買い進む動きは見られない。買い一巡後はほぼ膠着商状となってそのまま取引を終えている。

 昨日の米国市場は予想を超える消費者物価指数の上昇を受けてダウ平均は小反落した。この日発表された9月の消費者物価指数は事前予想を上回る伸び率となった。一方、週間の新規失業保険申請件数は事前予想を上回り労働市場の軟化を示唆する結果に。相反する指標に市場はやや戸惑ったが、過去最高値圏に株価があることと、長期金利が一時上昇したことで、いったんは手じまっておこうとの流れに傾いたようだ。ただ、押しは浅く上昇基調はひとつも乱れていない。

 さて、東京市場はマクロ的な買い材料不在ながらも、ファーストリの好決算・増配というミクロ要因に支えられて日経平均が続伸する展開。下半期に入って上場企業の今期利益が明確に増益基調へ転じていることが、足元の相場の安定上昇基調に反映されているように見受けられる。事実、日経平均の1株当たり利益は着々と増額傾向にある。ミクロ要因の積み重ねもあって4万円台達成は近いだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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