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【材料】ボーイングが下落 労使交渉が再び決裂=米国株個別

(NY時間09:34)(日本時間22:34)
ボーイング<BA> 149.40(-5.25 -3.39%)

 ボーイング<BA>が下落。労組のストライキ終結に向けて進めていた交渉がまた決裂した。協議が不調に終わったのはこれで3回目。ボーイングと国際機械工・航空機工労組(IAM)は2日間に渡る交渉が行き詰まった。

 協議された提案は公表されているもので、30%の賃上げや退職給付拡大が盛り込まれている。ただ、協議が不調だったことから、経営側はその提案を取り下げた。組合員3万3000人が9月13日にスト入りして以降、交渉は賃金と年金を巡り膠着状態が続いている。

 民間航空機部門を統括するポープCOOは「組合はわれわれの提案を真剣に検討しなかった。それどころか、競争力維持の観点から受け入れ可能な範囲を遥かに超える、交渉不可能な要求を突きつけてきた」と述べた。

 これに対しIAMは、さらなる賃上げ提案や確定給付型年金の復活を同社が拒否したと主張した。

 また、同社については前日引け後にS&Pが格付けをジャンク級(投機的水準)に引き下げる方向で見直すと発表していた。スト関連費用などにより、2024年に約100億ドルのキャッシュアウトが見込まれる。また、日常的な資金ニーズや債務返済資金を賄うために追加の資金調達が必要になる可能性が高いという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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