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【注目】米国債利回りが再び4%台を回復 逆イールドも一時復活

米国債利回り(NY時間08:42)(日本時間21:42)
米2年債  3.995(+0.074)
米10年債 4.012(+0.045)
米30年債 4.281(+0.032)
期待インフレ率  2.256(+0.023)
※期待インフレ率は10年債で算出

 早朝のNY市場で米国債利回りが一時2年債、10年債とも4%台を回復した。10年債の4%台は8月以来。先週の9月の米雇用統計の予想外の強さを受けて、市場は金融政策の見通しに修正を与えている。米大手銀の一角も11月のFRBの利下げ幅は0.25%の下方修正していた。10年債の場合はソフトランディンへの期待が利回りを押し上げているようだ。
 
 短期金融市場では、11月FOMCでの0.50%ポイントの利下げの可能性は排除され、0.25%ポイントについても、もはや完全には織り込まれていない。

 米大手証券のストラテジストは「利回り上昇を予想していたが、ある程度段階的な調整も見込んでいた」としたうえで、「9月の米雇用統計の強さは政策による景気抑制の度合い、ひいては利下げの幅に関する新たな議論を呼び、利回り上昇のプロセスを加速させたのかもしれない」と分析している。

 金融政策に敏感な短期ゾーンの利回りが上昇、いわゆるベアフラット化でイールドカーブは一時逆イールドに戻していた。2年債利回りが9月18日以降で初めて10年債を上回っていた。イールドカーブはここ2年近く逆イールドが続いていたが、先月には正常化し始めていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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