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【材料】フォードが反発 アナリストが目標株価を13ドルに設定=米国株個別

(NY時間13:45)(日本時間02:45)
フォード<F> 10.73(+0.17 +1.61%)

 フォード<F>が反発。前日は欧州のステランティス<STLA>(旧クライスラー)が大半の地域での予想を下回る販売実績を理由に営業利益の見通しを下方修正したことから、GM<GM>とともに同社株も連れ安となっていた。自動車についてはネガティブな財務報告が相次いでおり、今月下旬の決算に向けて不安も高まっている。

 ただ、本日については、米大手証券のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を13ドルとした。前日終値よりも23%高い水準。収益性の高い商用車部門とソフトウェアおよびサービス事業の割合増加による利益向上を理由に挙げている。

 同社のコスト削減努力は国際競争や価格構成の逆風など、業界の苦境を相殺するのを支援すると述べている。今年の株価下落を踏まえ、同社株は過去の評価レンジの下限で取引されているという。

 さらに広範に言えば、同社の株価は今後12―24カ月間の大幅な減益を織り込んだ設定になっていると指摘。しかし、季節調整済み年率換算値(SAAR)が長期平均にさえ戻っていないことや、今後の利下げの可能性を考慮すると、この先12―24カ月間は比較的に安定したEBITおよびフリーキャッシュフロー(FCF)を生み出し、株価も堅調に推移する可能性を確信しているとも記している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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