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【材料】リバティ・ブロードバンドが大幅高 チャーターとの株式交換による合併を提案=米国株個別

(NY時間09:47)(日本時間22:47)
リバティ・ブロードバンド<LBRDK> 76.21(+15.17 +24.85%)
チャーター<CHTR> 327.70(-3.93 -1.18%)

 米資産家のマローン氏率いるCATVのリバティ・ブロードバンド<LBRDK>が大幅高。同業のチャーター・コミュニケーションズ<CHTR>との株式交換による合併を提案していると発表。チャーターの取締役特別委員会からの合併提案を受けリバティ側が対案を提示したという。

 マローン氏はリバティの議決権付き株式の49%を保有。一方、リバティは完全希薄化後ベースでチャーターの株式の26%を保有しており、両社が合併すればマローン氏が大きな影響力を持つ2つの公開企業が統合される。

 リバティ側の提案によると、株式交換は非課税で実施され、リバティの普通株1株に対しチャーターのクラスA株0.29株を割り当てる。チャーターの終値331.62ドルで換算すればリバティの価値は1株96ドル超の評価。提出資料によると、チャーターは当初、リバティ1株に対し0.228株の割り当てを提示していた。

 リバティのマフェイCEOは「リバティが提案する取引は、チャーターとリバティ・ブロードバンドの二重構造を合理化し、取引の流動性を高めるとともに、リバティ・ブロードバンドの既存のガバナンス権を排除するものだ」と述べた。

 リバティの対案によると、チャーターはリバティの債務を引き受けるか借り換えを行うことになる。合併の承認にはマローン氏と関連のないリバティ株主の同意が必要となる。リバティによると、対案には27年6月30日、または両当事者が合意した場合にはそれ以前の取引完了日が含まれている。

【企業概要】
*リバティ・ブロードバンド
 アラスカ全土および全米の一般家庭・企業・政府機関・教育機関・医療機関向けに、無線・データ・ビデオ・音声・マネージドサービスを提供する。子会社のケーブル事業会社を通じて、大容量の双方向通信ネットワークを介したインターネット・テレビ・モバイル・音声などのサービスを提供。

*チャーター
 米国の家庭・企業向けに、大容量の双方向通信ネットワークを通じて定額制のインターネットサービス、ビデオサービス、モバイル・音声サービスを提供する。大企業や政府機関向けのカスタマイズソリューションも手掛ける。現代のメディア事情に合った広告や制作物の提供、ニュース報道とスポーツ番組の配信も行う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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