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【注目】ドイツ政府、ウニクレディトによるコメルツ銀の買収は支持せず

 イタリアのウニクレディトがドイツのコメルツ銀の持ち株比率を実質的に約21%に引き上げたことで、ウニクレディトによるコメルツ銀の買収観測が浮上している。これに対してドイツ政府は、買収には反対意向を示している。現時点でコメルツ銀の筆頭株主はドイツ政府で12%を保有。

 ドイツ財務省はコメルツ銀の独立戦略を支持すると表明。「われわれはウニクレディトの行動を認識している。買収は支持しない。この旨をウニクレディトに伝えた」と述べた。ドイツのショルツ首相も「企業の株式を急激に取得するのは適切ではない」と述べていた。

 コメルツ銀の約9%を既に保有するウニクレディトはきょう、11.5%を追加取得するデリバティブ取引を結んだと発表した。実際の決済は必要な承認が下りるまで発生しないという。デリバティブが行使されれば、ウニクレディトが筆頭株主に躍り出る。

 ドイツ政府は先週、コメルツ銀の株式をこれ以上放出しないと決定している。

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