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【市況】ダウ平均は続落 米CPIをきっかけに調整が強まる=米国株序盤

NY株式11日(NY時間13:10)(日本時間02:10)
ダウ平均   40561.58(-175.38 -0.43%)
ナスダック   17136.36(+110.48 +0.65%)
CME日経平均先物 36035(大証終比:+265 +0.74%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続落の一方、ナスダックは下に往って来いの展開が見られている。米株式市場は9月相場に入って調整色が強まっており、本日もダウ平均は下げを強めた。取引開始前に8月の米消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、コア指数の前月比が0.3%上昇と予想を上回った。

 これを受けて米株式市場も売りが強まったが、市場では来週のFOMCでの大幅利下げ期待が完全に後退。大方の見立て通りに0.25%ポイントの通常利下げになるとの見方でコンセンサスが形成されている。年内の利下げ期待も計1.00%ポイントは維持されているものの前日からは後退。

 もともと来週のFOMCでの大幅利下げの期待値は低かったが、FRBの利下げペースについては見方が分かれている。今回の米CPI結果からは、FRBは利下げペースを急がないのではとの見方も出ている。

 ダウ平均は一時743ドル安まで急落していたが、来週のFOMCでの通常利下げについては米株式市場にとっても想定内のケースで、ダウ平均がそこまで下げる必要はない。やはり例年9月は最悪の月でもあり、これまでのポジションに調整の雰囲気が強まっているのかもしれない。本日の米CPIはあくまできっかけで、動きが一巡すると下げ渋る動きが見られている。

 トランプ氏のSNS「トゥルース・ソーシャル」の運営会社であるトランプ・メディア<DJT>が大幅安。前日の夜にハリス氏とトランプ氏の大統領選TV討論会が行われたが、それを受けて同社株は下落。ハリス氏が優勢だったと見られているようだ。

 英サッカープレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド<MANU>が決算を受け下落。取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を公表し、減収減益となったほか、25年度通期見通しについても予想を下回る売上高見通しを示した。

 バイオ医薬品のバイキング・セラピューティクス<VKTX>が上昇。同社は肥満薬開発で話題を集めているが、本日はアナリストが投資判断を「買い」で評価し、目標株価を80ドルに設定した。

 ゲームソフト販売のゲームストップ<GME>が決算を受け大幅安。1株利益は予想外の黒字となったものの、売上高が予想を下回った。同社はまた、最大2000万株の株式追加発行の承認を当局に申請したことを明らかにした。

 レストランを含むエンターテインメント施設運営のデイブ&バスターズ・エンターテイメント<PLAY>が決算を受け上昇。既存店売上高は減収となり、売上高も予想を下回ったものの、1株利益が予想を上回った点が好感されている。

 再生可能エネルギーのAES<AES>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を20ドルとした。

 カンタロープ<CTLP>が決算を受け下落。同社は自動販売機などの無人販売市場向けに決済ソリューションを提供。1株利益、売上高とも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、予想を若干下回る売上高見通しを示した。

トランプ・メディア<DJT> 16.16(-2.48 -13.29%)
マンU<MANU> 15.80(-0.61 -3.69%)
バイキング・セラピュー<VKTX> 59.61(+4.96 +9.08%)
ゲームストップ<GME> 20.18(-3.27 -13.95%)
デイブ&バスターズ<PLAY> 30.46(+0.60 +2.02%)
AES<AES> 17.53(+1.09 +6.63%)
カンタロープ<CTLP> 6.22(-0.18 -2.74%)

アップル<AAPL> 221.64(+1.53 +0.70%)
マイクロソフト<MSFT> 416.71(+2.51 +0.61%)
アマゾン<AMZN> 179.29(-0.26 -0.14%)
アルファベットC<GOOG> 150.78(+0.77 +0.51%)
テスラ<TSLA> 223.25(-2.92 -1.29%)
メタ<META> 506.00(+1.21 +0.24%)
AMD<AMD> 144.18(+1.34 +0.94%)
エヌビディア<NVDA> 112.75(+4.65 +4.30%)
イーライリリー<LLY> 920.37(+19.12 +2.12%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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