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【市況】ダウ先物は210ドル安 米CPI受けFRBは利下げを急がないとの観測=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:53)(日本時間21:53)
ダウ先物 40588(-210.00 -0.51%)
S&P500 5486.00(-18.00 -0.33%)
ナスダック100先物 18813.25(-50.75 -0.27%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は210ドル安と売りが強まっている。米株式市場は9月相場に入って調整色が強まっており、本日も軟調に推移していたが、先ほど発表の8月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数の前月比が0.3%上昇と予想を上回ったことから、ダウ先物は下げが加速している。

 これを受けて市場では、来週のFOMCでの大幅利下げ期待が完全に後退。年内の利下げ期待も計1.00%ポイントは維持しているものの、前日からは後退している状況。

 もともと来週のFOMCでの大幅利下げの期待値は低かったが、FRBの利下げペースについては見方が分かれていた。今回の米CPI結果からは、FRBは利下げペースを急がないのではとの反応になっているようだ。

 前日の現地時間夜にハリス氏とトランプ氏の大統領選TV討論会が行われたが、市場はハリス氏がやや優勢だったと判断しているようだ。少なくともバイデン大統領の時のような反応は出ていない。ただ、支持は依然半々の状況に変化はない。もともと近年の米国は民主党、共和党で支持が完全に二分しており、僅差で大統領がどちらかに転ぶケースが続いている。世論調査やマスコミの報道は多々あれど、今回も投票日まで接戦も予想され「市場はどちらのケースにも備えるべき」というのが正解なのかもしれない。

 トランプ氏のSNS「トゥルース・ソーシャル」の運営会社であるトランプ・メディア<DJT>が時間外で大幅安。前日の夜にハリス氏とトランプ氏の大統領選TV討論会が行われたが、それを受けて同社株は下落。

 英サッカープレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド<MANU>が決算を受け時間外で下落。取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を公表し、減収減益となったほか、25年度通期見通しについても予想を下回る売上高見通しを示した。

 バイオ医薬品のバイキング・セラピューティクス<VKTX>が時間外で上昇。同社は肥満薬開発で話題を集めている。本日はアナリストが投資判断を「買い」で評価し、目標株価を80ドルに設定した。

 ゲームソフト販売のゲームストップ<GME>が決算を受け時間外で大幅安。1株利益は予想外の黒字となったものの、売上高が予想を下回った。同社はまた、最大2000万株の株式追加発行の承認を当局に申請したことを明らかにしている。

(NY時間09:03)(日本時間22:03)時間外
トランプ・メディア<DJT> 16.22(-2.41 -12.94%)
マンU<MANU> 15.81(-0.59 -3.59%)
バイキング・セラピュ<VKTX> 56.98(+2.33 +4.26%)
ゲームストップ<GME> 21.12(-2.33 -9.92%)

アップル<AAPL> 220.99(+0.88 +0.40%)
マイクロソフト<MSFT> 415.60(+1.40 +0.34%)
アマゾン<AMZN> 181.00(+1.45 +0.81%)
アルファベット<GOOG> 150.98(+0.97 +0.65%)
テスラ<TSLA> 226.25(+0.08 +0.04%)
メタ<META> 508.00(+3.21 +0.64%)
エヌビディア<NVDA> 109.59(+1.49 +1.38%)
AMD<AMD> 144.61(+1.77 +1.24%)
イーライリリー<LLY> 905.00(+3.75 +0.42%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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