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【材料】<動意株・9日>(前引け)=日本駐車場、杉村倉、桜島埠、グリッド

日本駐車場 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本駐車場開発<2353>=急反発で年初来高値に接近。前週末6日の取引終了後に発表した25年7月期連結業績予想で、売上高364億円(前期比11.3%増)、営業利益70億円(同8.3%増)と増収、営業増益を見込み、年間配当予想を前期比1円50銭増の7円としたことが好感されている。引き続き駐車場事業で月極駐車場検索サイトを活用したビジネス機会の最大化を図るほか、スキー場事業で「NSDアライアンス」参加スキー場の拡大を目指すという。なお、24年7月期決算は、売上高326億9300万円(前の期比2.6%増)、営業利益64億6100万円(同4.2%増)だった。

 杉村倉庫<9307>、櫻島埠頭<9353>=思惑高で急伸。大阪IR関連が全般安のなか逆行高している。週末の複数のメディアで、大阪市でカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業を予定する「大阪IR株式会社」が、違約金なしで事業から撤退できる「解除権」を近く放棄する方針であることが分かったと報じられており、大阪IRが30年秋ごろに開業することがほぼ確実となったことから、関連銘柄として物色されているもよう。また、カジノ関連銘柄であるテックファームホールディングス<3625>も急騰している。

 グリッド<5582>=大幅高。AI技術を活用し電力の需給計画や海運の配船、物流といった社会インフラに絡む分野で計画最適化システムを展開する。AIエンジンの開発及びAIエンジン搭載のシステム実装、更に保守・運用サポートまでを一気通貫で提供することを強みとしている。データセンター増設に伴う電力需要の急増が課題となるなか、8月中旬には太陽光発電の開発・建設を手掛けるウエストホールディングス<1407>と系統用蓄電池事業に関する業務提携契約を締結したことを発表、今後の展開に期待が高まっている。今月25日には「系統用蓄電池が変える電力ビジネスの未来」と題してセミナーを開催する予定。同社の業績は23年6月期の営業利益2.9倍化、24年6月期の営業76%増益で過去最高を更新したのに続き、25年6月期の同利益は前期比10%増の4億円を見込むなど好調を極めている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 

出所:MINKABU PRESS

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