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【材料】フットロッカーが決算受け大幅安 好調ではあるものの株価維持には不十分との見方=米国株個別

(NY時間09:41)(日本時間22:41)
フットロッカー<FL> 29.03(-3.79 -11.54%)

 スポーツ用品販売のフットロッカー<FL>が大幅安。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。ガイダンスも公表し、通期の1株利益、既存店売上高は従来の見通しを維持したものの、予想は上回っている。

 ただ、株価は冴えない反応。同社株は前回の決算以降、46%上昇しているが、その株価を維持するには不十分との見方に繋がっている模様。

 経営再建努力と主要パートナーであるナイキ<NKE>との関係改善が実を結び始めたが、投資家は依然としてその進展を好意的に捉えていない。特に通期の売上高の見通しを維持したことは、上方修正を期待していた投資家には残念だったようだ。

 それでも今回の決算は買い物客の獲得に苦戦していた同チェーンに顧客が戻ってきていることを示している。ディロンCEOの戦略には、米国でのポイントプログラムの改善と海外事業の簡素化が含まれている。同CEOは店舗改装を優先し、第2四半期に十数店舗を改装または移転、その他67店舗をリフレッシュした。

 同社は、ナイキやアディダスを含むブランド・パートナーの売り場も改善した。ここ数年、自社店舗やウェブサイトに売上を誘導するために供給を絞っていたナイキは、その姿勢を転換し、同社との関係を活性化させることにコミットしている。

(5-7月・第2四半期)
・既存店売上高:2.6%増(予想:1.0%増)
・1株損益(調整後):-0.05ドル(予想:-0.08ドル)
・売上高:19億ドル 1.9%増(予想:18.8億ドル)
・総店舗数:2464(予想:2474)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.50~1.70ドルを維持(予想:1.53ドル)
・既存店売上高:1~3%増を維持(予想:1.4%)
・売上高:-1~+1%を維持
・粗利益率:29.5~29.7%(従来:29.8~30.0%)(予想:29.8%)

【企業概要】
 北米・欧州・オーストラリア・アジアなどで店舗を運営し、中東とアジアではフランチャイズ店舗を展開する。Foot Locker・Kids Foot Locker・Champs Sportsなどのブランドを有し、オムニチャネル機能を活用した、eコマースと実店舗のシームレスなつながりを提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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