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【市況】ダウ先物は軟調 引け後のエヌビディアの決算待ちの雰囲気=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:54)(日本時間21:54)
ダウ先物 41322(-34.00 -0.08%)
S&P500 5641.00(-3.75 -0.07%)
ナスダック100先物 19638.25(-15.50 -0.08%)

 米株価指数先物市場で、ダウ、ナスダック100、S&P500の3指数とも軟調な推移をしている。市場は引け後に発表されるエヌビディア<NVDA>の決算待ちの状態で、方向感を定めあぐねている。同社の決算はAIブームの持続性が懸念される中で、市場心理の基調となることが予想される。

 エヌビディアの決算と見通しはIT・ハイテク株全体のAI投資の指標となりそうだ。オプション市場では、同社株が決算発表後にどちらかの方向に10%近く動くことを示唆している。

 「エヌビディアの決算は短期的に重要なイベントだ。サプライヤーや顧客からの引き合いが強いことから、強い数字が出ることを期待している」との声も出ている。

 また、市場では景気悪化から、FRBが今後数カ月で金利を大幅に引き下げるとの見方が出ており、中期的には米株式市場にとっては建設的だとの指摘も出ている。短期金融市場では、年内に計1.00%ポイント相当の利下げが行われる可能性も織り込んでいる。「良いニュースは良いニュースだが、悪いニュースもまた良いニュースだ。唯一のリスクは本当に悪いニュースだが、その可能性は限られている」といった声も聞かれる。

 高解像度映像の圧縮処理用半導体を製造するアンバレラ<AMBA>が決算を受け時間外で大幅高。第3四半期のガイダンスで予想を上回る売上高と粗利益率の見通しを示した。

 カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーといったアパレルブランドを傘下に持つPVH<PVH>が下落。第3四半期の1株利益と売上高の見通しが予想を下回った点が嫌気されている模様。中国とオーストラリアでの低迷が影響。

 スポーツ用品販売のフットロッカー<FL>が決算を受け時間外で下落。予想を上回る好決算ではあったものの、同社株は前回の決算以降、46%上昇しているが、その株価を維持するには不十分との見方に繋がっている模様。

(NY時間09:04)(日本時間22:04)時間外
フットロッカー<FL> 30.08(-2.73 -8.32%)
PVH<PVH> 95.57(-8.89 -8.51%)
アンバレラ<AMBA> 63.37(+10.58 +20.04%)

アップル<AAPL> 228.30(+0.27 +0.12%)
マイクロソフト<MSFT> 414.00(+0.16 +0.04%)
アマゾン<AMZN> 173.09(-0.03 -0.02%)
アルファベット<GOOG> 166.43(+0.05 +0.03%)
テスラ<TSLA> 208.94(-0.27 -0.13%)
メタ<META> 519.15(+0.05 +0.01%)
エヌビディア<NVDA> 128.62(+0.32 +0.25%)
AMD<AMD> 150.41(-0.09 -0.06%)
イーライリリー<LLY> 954.68(+0.20 +0.02%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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