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【経済】【クラファン】若手社会人&新卒向け “人柄”などを可視化したポートフォリオ作成のshabell、8月27日募集開始

 若手社会人や新卒向けのキャリア支援サービスを展開する株式会社shabell(東京都渋谷区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは8月27日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:600万円、上限募集額:4000万円
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル出資実績あり
・ 3回目(1回目は3552万円、2回目は5998万8600円調達)
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ みなし時価総額:13億1072万円
・ 類似上場企業:ウォンテッドリー <3991> [東証G]、ビジョナル <4194> [東証P]、ワンキャリア <4377> [東証G]、オープンワーク <5139> [東証G]、みらいワークス <6563> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

「しゃべるだけ」で自分専用ポートフォリオ作成

 shabellはこれまで、既存事業として、多くの企業への人材採用支援を行っており、2024年9月期は、2年連続で前期比123%以上となる売上高約4.5億円で着地する見込みです。

 新卒や転職初心者向けに、「しゃべるだけ」で自分専用のポートフォリオが作成できるサービス「しゃべりお」をリリースし、約1年が経過。ユーザー数2000人に迫る勢いで進捗しており(2024年8月時点)、紹介希望者のポートフォリオを基にした人材エージェントとのマッチングによる成果報酬で一部マネタイズに成功しています。

 「将来的には、AI機能を活用したプロファイリングや人物評価機能ができるサービスへと育てていき、人材の適材適所に貢献したいと考えています」(同社)

 同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。

 前回調達時から、「しゃべりお」のPMF(※)検証を行い、第二新卒をターゲットとしたプランは、マネタイズまで想定以上に時間を要することが判明。そこで、既存の採用支援事業で強みでもある、新卒をターゲットとした「しゃべりお」スピンオフ版の開発を計画し、「しゃべりお」事業の収益化とブランディング確立を目指しています。

(※)PMF(Product Market Fit):顧客の要望を満たす製品を適切な市場に提供できている状態(同社注)




前回からの進捗

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(出典:FUNDINNO)

 2024年9月期の売上高は約4.5億円と、2年連続で前年比123%以上を見込んでおり、要因は、採用支援事業など既存事業の順調な拡大だといいます。

 既存事業の取引先は2024年8月時点で延べ480社以上と、前回募集時より80社増加。ビジネス基盤はより強固になっており、開発中の「しゃべりお」のマネタイズを加速させる重要な要素だと考えています。

 2028年のIPOに向けて準備を進めており、ショートレビューの結果、今後は予実管理可能な採用支援事業、しゃべりお事業に絞り込むこととし、タレントマネジメント事業は今期で終了するそうです。

 「しゃべりお」ユーザー数は、リリース約1年で2000人近くまで増加。サービス開発も進んでおり、ポートフォリオ画面や面談録画などのユーザー向け機能、ポートフォリオ閲覧などの企業向け機能は完成間近。面談予約率は2023年7月末の約6%から、2024年7月末には約68%まで向上しています。

 さらに、相談者とキャリアコンサルタントをつないで作成されたポートフォリオをもって、人材エージェントと求職者を連携する体制が整ったため、今期は約700万円の収益が上がる見込みです。「マイナビAGENT」との連携も決定し、準備を進めています。

 「とはいえ、職歴が浅く、ほぼ未経験の扱いとなる第二新卒者の市場価値がまだ十分に認知されていないため、エージェント数や利用企業数を拡大しても、採用率を向上させるにはまだまだ時間がかかることが、1年間のPMF検証で判明しました」(同社)

 労働人口の減少や早期離職の増加などにより、第二新卒市場は今後、確実に成長していく見込みではあるものの、現状、履歴書や職務経歴書で選考を行う習慣や「中途採用=即戦力」という固定概念を覆すほどのインパクトを与えられていないといいます。

 「これらの課題を打開するために、まずは、新卒をターゲットとした『しゃべりお』スピンオフ版を開発し、既存事業とのシナジーの最大化を試みます」(同社)

 現在、新卒採用市場は早期化が加速し、採用手法の多様化、採用コストの増大も進んでいるそうです。「その中で、学歴や活動歴など表層的な価値基準ではなく、人柄や志向性などが第三者によって可視化されたポートフォリオを活用して新卒採用を行うことは、学生側にも企業側にもニーズがあると確信しています」(同社)。

 新卒採用市場は規模が限定的で、スケールし続けるのが難しいものの、ターゲットが顕在化し、課題も明らかであるため、「しゃべりお」の介在価値を市場に理解してもらう役割は十分果たせると見込んでいます。

 「潜在的市場の第二新卒領域で今後、『しゃべりお』が活用されるために必要な投資であり、マネタイズ時期も見通しやすいため、ブランディングがより効果的に実施できると考えています」(同社)

「情報の非対称性」から、採用のミスマッチへ…

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(出典:FUNDINNO)

 日本の採用選考におけるスタンダードな手法は書類選考と面接であり、近年、採用領域でもDX化が進み、優秀な人材の獲得・定着の効率化が図られる一方、いまだ、企業と求職者の間には「情報の非対称性」が存在し、採用のミスマッチが発生していると同社は考えています。

 特に新卒については、スキル等の明確な情報が少ないため、ポテンシャル採用という側面が強く、企業と求職者それぞれの情報開示が適切になされず、雇用後にギャップが生じて、早期離職につながるケースが多いそうです。

 「書類作成や自己PRスキルの高さが必ずしも、仕事での高い成果やカルチャーフィットにつながるとは限らないため、選考では定性的な観点での評価も必要だと考えています」(同社)

 また、日本では2016年、キャリア支援の専門家としてキャリアコンサルタントが国家資格化され、約7万人の登録者がいるものの、十分に認知・活用されていないため、キャリアコンサルティングの文化醸成や活動の場の提供も課題だとしています。

市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴

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(出典:FUNDINNO)

 コロナ禍をきっかけに働き方やワークライフバランスの多様化が進み、以降、転職希望者数は徐々に増加。2023年7~9月期は過去最多を更新し、今後も転職市場の活発化が見込まれるといいます。

 「とりわけ、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で37%、大卒就職者で32.3%となっており、第二新卒や若手の30代未満の転職希望者が約3~4割存在するのが現状です」(同社)

 一方で、実際の転職者数は転職希望者の3割ほどで、2013年から横ばい。「このデータから、何らかの理由で転職に至らなかった人材が約7割存在している状況であり、原因の分析と課題解決が求められています」(同社)。

 新卒採用市場については、コロナ禍で停滞していた集合型イベントや対面サービスが再開したことで、2020年度以降、徐々に拡大しており、2024年度には約1460億円の市場規模に成長する見込みだといいます。

 「売り手市場における学生との早期接触ニーズの高まりや、採用活動における手法の多角化から、新卒採用支援サービス全般に対する企業のニーズが高まっています」(同社)

 また、インターンシップの学生集客に活用できる新卒採用支援サービスへの企業のニーズも高まっており、同時に、インターンシップの選考に挑む学生への何らかの支援も求められているといいます。

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(出典:FUNDINNO)

 同社は20~30代前半の第二新卒をターゲットに、キャリアコンサルタントとの会話から引き出された強みや魅力をコンテンツ化したポートフォリオを作成するサービス「しゃべりお」を開発しています。

 「しゃべりお」では、国家資格保有者のキャリアコンサルタントが相談者との面談を通じて、相談者の人物像、魅力や実績を企業目線で客観的に言語化。企業が本当に知りたい、履歴書や職務経歴書では分からない人柄や志向性、相談者本人も気付いていない強みの発掘などにより、公平な立場で転職活動を支援します。相談者のポートフォリオに興味のある企業やエージェントがあればマッチングも可能です。

 今後は、採用要件の大半を人物像が占める新卒採用領域へとサービスを拡大・展開していく計画です。

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(出典:FUNDINNO)

 「しゃべりお」のユーザー利用料は無料です。

 収益化の方法は主に2パターンを想定しており、1つ目は「しゃべりお」でポートフォリオを作成したユーザーが、同社提携先の転職エージェントを活用して転職した場合の成果報酬、2つ目は、サービス利用料を月額定額制とし、「しゃべりお」上に蓄積される人材に企業がダイレクトリクルーティングを行うケースです。

 前者については、すでにマネタイズできており、今後展開予定の新卒採用版「しゃべりお」では、企業からダイレクトリクルーティングを行うための利用料を受け取るビジネスモデルを想定しています。

 「現状、採用支援事業が弊社の収益軸です。もともとの強みである新卒採用市場でのビジネス基盤やノウハウを『しゃべりお』に拡大すべく、既存事業も確実に成長させていきたいと思います」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

 同社は新卒採用市場において、企業向けの採用支援やコンサルティングをメイン事業として展開してきました。

 この数年間で、代理店としての取り扱い商材数だけでなく、自社オリジナルの商材やイベントも増えており、クライアント企業の課題に合わせて幅広い提案が可能になったため、採用支援から人材育成、広報支援などさまざまな課題解決に向けたコンサルティングが強みだとしています。

 創業当初から出資を受けているマイナビのほか、SKIYAKI、ホリプロ、SXイノベーション・パートナーズなどの大手企業と資本業務提携を行っており、「各社のアセットを生かしながらシナジー効果を最大化させ、さらなる事業拡大につなげていきたいと考えています」(同社)。

今後の成長に向けて

(1)前期よりIPO準備開始、2028年IPOを計画

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(出典:FUNDINNO)

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(出典:FUNDINNO)

(2)短期計画

 向こう数年間は「しゃべりお」のブランド価値向上に努めつつ、自社の収益力を高めていくことを重要視しています。早期のマネタイズのため、得意な新卒採用領域で「しゃべりお」をスピンオフさせる予定です。

 「これまで、100を超えるオンライン就活イベントを行ってきた実績があります。2024年9月に、要望の多かった対面での大規模なスカウトイベントを開催予定で、こうしたイベントにより、新卒のユーザー獲得を目指します」(同社)

 機能面では、「しゃべりお」は将来的にAI機能を活用したプロファイリングや人物評価機能ができるサービスへと育てていく予定です。AI機能への着手第1弾として、2024年10月ごろに、生成AI開発への着手を検討しています。

 「キャリアコンサルタントと相談者の面談動画からポートフォリオのラフが生成される機能で、キャリアコンサルタントの補助的な要素として、まずはリリースできればと思っています」(同社)

(3)中長期計画

 前回調達時は「しゃべりお」初の海外展開として、韓国市場への進出を検討していました。導入予定の、韓国人材の日本での就職を支援するサービス「しゃべりおコリア」については、サービス設計や調査を終え、リリースタイミングを調整中。将来的には、他地域へとサービスを展開していく計画です。

 「しゃべりお」の新卒採用領域での認知度を向上させ、ポートフォリオの価値が認知された後、もともとのターゲットである第二新卒採用領域へサービスを拡大したいと考えています。

 「『しゃべりお』を通じて、キャリアに漠然とした不安を抱く若者の適切な相談相手として国家資格キャリアコンサルタントをつなぎ合わせ、企業が本当に知りたい人柄や価値観を示して、適材適所を実現する循環を生み出すことを目指しています」(同社)

(4)2028年に取引企業数累計322社を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

 同社は以下の事業会社、エンジェル投資家などから出資を受けています。

・マイナビ
・SKIYAKI
・ホリプロ・グループ・ホールディングス
・SXイノベーション・パートナーズ

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・ウォンテッドリー <3991> [東証G]
・ビジョナル <4194> [東証P]
・ワンキャリア <4377> [東証G]
・オープンワーク <5139> [東証G]
・みらいワークス <6563> [東証G]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社shabell
東京都渋谷区渋谷二丁目9番8号
資本金:100,000,000円(2024年7月25日現在)
発行済株式総数:131,072株(同)
発行可能株式総数:5,000,000株
設立日:2016年2月5日
決算日:9月30日

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役  守岡一平

■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 4,000株

■募集株式の払込金額
1株あたり 10,000円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額600万円を以下の目的に充てる予定。
開発費 167万円
広告宣伝費 334万円
手数料 99万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額3,400万円(目標募集額600万円と上限募集額4,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
開発費 1,169万円
広告宣伝費 1,670万円
手数料 561万円

■投資金額のコース及び株数
200,000円コース(20株)
400,000円コース(40株)
1,000,000円コース(100株)
2,000,000円コース(200株)
3,000,000円コース(300株)
4,000,000円コース(400株)
5,000,000円コース(500株)
10,000,000円コース(1,000株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、400,000円コース(40株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(1,000株)を上限とする。

■申込期間
2024年8月27日~9月10日

■目標募集額
6,000,000円(上限募集額 40,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は32,000,000円とする。

■払込期日
2024年10月4日

■連絡先
株式会社shabell
電話番号:03-6712-7580
メールアドレス:corporate@shabell.co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈2028年IPO計画〉ショートレビュー終了、大型IPOに続け。プロの"魅力"可視化サービスで曖昧な就活を変える「shabell」

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