【通貨】今日の為替市場ポイント:米国金利の先安観でドルは伸び悩む可能性
米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
21日のドル・円は、東京市場では144円94銭まで売られた後、一時146円22銭まで反発。欧米市場では146円77銭まで買われた後、144円46銭まで反落し、145円29銭で取引終了。本日22日のドル・円は主に145円を挟んだ水準で推移か。米国金利の先安観は後退していないため、ドルは伸び悩む可能性がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)が8月21日に公表した7月30-31日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨によると、大半の参加者は経済指標がほぼ予想通りとなった場合、次回9月の会合で金融政策を緩和することが適切となる公算が大きいとの見解を示していた。雇用市場については堅調だが過熱していないとの見解が提示されていたようだ。議事要旨によると、メンバーの多数が雇用に関するリスクは高まり、インフレに対するリスクは低下したとの見方を示していたようだ。米金融当局はインフレ抑制よりも雇用拡大を重視する方針にシフトしたと思われる。インフレ関連の指標は軽視できないが、雇用関連の指標に対する市場の関心は一段と高まりそうだ。
《CS》
提供:フィスコ