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【市況】ダウ先物は小幅高 午後にFOMC議事録 米雇用者数の基準改定も注目=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:57)(日本時間21:57)
ダウ先物 41016(+67.00 +0.16%)
S&P500 5629.75(+10.00 +0.18%)
ナスダック100先物 19839.75(+30.25 +0.15%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小幅高で推移している。市場はFRBの動向に焦点を集めているが、金曜日のパウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演を前に、本日は午後にFOMC議事録が発表される。

 また、本日は日本時間23時に米労働統計局(BLS)が3月までの1年間の米雇用者数の基準改定値(速報)を公表する。エコノミストからは、今回は大幅な下方修正になるとの指摘も出ており、市場も注目しているようだ。

 米株式市場は、8月初旬の世界同時株安の急落を完全に取り戻し、米株価指数も再び最高値圏をうかがおうとしている中、次の手掛かり材料を探している。目先はFRBの9月FOMCの行方のようだ。その意味でもパウエルFRB議長の金曜日のジャクソンホールでの講演はFRBの次の一手を占ううえで、ヒントを得られる可能性があり注目している。

 「われわれにとって重要なのはパウエル議長のトーンであり、ハト派寄りの発言が予想される。簡単に言えば、インフレはコンセンサスを上回るペースで2%目標に向かって推移しているように見える。これに労働市場が軟化している兆候が加わると、タカ派的な姿勢を維持する必要性はほとんどない」といったコメントも聞かれる。

 今週は小売り企業の決算が続いているが、総合ディスカウントストア2位のターゲット<TGT>が決算を受け時間外で大幅高。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高、売上高とも予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。

 百貨店のメーシーズ<M>が決算を受け時間外で下落。既存店売上高が予想外の減収となったほか、売上高も予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高および売上高の見通しを下方修正した。

 たばこのベクター<VGR>が時間外で7%上昇。日本たばこ産業(JT)<2914>が同社を買収することで合意した。JTは世界第2位の規模を持ち収益性の高い米国市場での存在感を高める。

 高級住宅建設のトールブラザーズ<TOL>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。住宅粗利益率も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正したほか、引渡し件数の見通しも上方修正した。

(NY時間09:07)(日本時間22:07)時間外
ターゲット<TGT> 166.32(+21.99 +15.24%)
メーシーズ<M> 15.99(-1.75 -9.86%)
ベクター<VGR> 15.18(+1.19 +8.51%)
トール・ブラザーズ<TOL> 135.85(+2.33 +1.75%)

アップル<AAPL> 226.73(+0.22 +0.10%)
マイクロソフト<MSFT> 425.73(+0.93 +0.22%)
アマゾン<AMZN> 180.25(+1.37 +0.77%)
アルファベット<GOOG> 167.22(-1.74 -1.03%)
テスラ<TSLA> 222.06(+0.96 +0.43%)
メタ<META> 528.85(+2.12 +0.40%)
エヌビディア<NVDA> 127.65(+0.40 +0.31%)
AMD<AMD> 157.00(+0.60 +0.38%)
イーライリリー<LLY> 956.65(+6.68 +0.70%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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