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【材料】オートデスクが軟調 問題の取引慣行の継続が内部文書で明らかに=米国株個別

(NY時間09:51)(日本時間22:51)
オートデスク<ADSK> 247.79(-2.42 -0.97%)

 設計ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が軟調。同社は問題となっていた取引慣行に関して、投資家に中止を約束したにもかかわらず、そのリスクに関する社内警告を無視して、使い続けていたことが内部文書によって明らかとなった。ブルームバーグが伝えた。

 同社は、複数年に渡る大型契約の前払いをしてくれる特定の大口顧客に対して割引を提供していた。それに対して同社は、予測可能なキャッシュフローを提供し、値引きから脱却するために2021年にこの慣行を停止することを約束した。

 しかし、内部文書によると、同社は財務目標達成のために、この慣習を使い続けていたという。同社はキャッシュフローを増加させるために前払い金を当てにしていた。

 値引きやその他の譲歩は長期的に利益を減少させるほか、財務モデルでミスを犯す可能性を高める。また、営業担当者の仕事も困難にすることから、従業員はこの慣行を危険視していたと文書には記載されている。

 それに対して同社の広報担当者は、前払い請求の利用は減少しているが、「顧客の嗜好や新興国におけるプレゼンスを考慮すると、完全に終了することはできない」と述べたという。

【企業概要】
 テクノロジー製品とサービスを通じて顧客に生産的なビジネスソリューションを提供する設計ソフトウェアおよびサービス会社。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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