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【材料】ホーム・デポが決算 既存店売上高の見通し下方修正 ただ、株価は小幅高=米国株個別

(NY時間09:52)(日本時間22:52)
ホーム・デポ<HD> 347.31(+1.50 +0.43%)

 ホームセンター最大手のホーム・デポ<HD>が取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上の減収となった。米国市場が予想以上に減少した。1株利益、売上高も予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高の見通しを下方修正している。

 デッカーCEOは声明で「第2四半期は金利上昇とマクロ経済の不確実性の増大により、より広範な消費需要が圧迫され、住宅改善プロジェクト全体で支出が減少した。ただ、ホームセンターの需要を支える長期的な基礎的条件は堅調だ」と述べた。

 同社は今回の決算で、今後数カ月間は個人消費が低迷を続けるとの見通しを示した。高金利とインフレを背景に、消費者は住宅購入や通常は融資を必要とする大規模な改築工事を控える傾向にある。この消費の落ち込みは、他の小売業者にも打撃となっており、パンデミック時の状況とは逆転している。消費者は代わりに、庭園のような小規模なプロジェクトを優先している状況。

 同社は建築資材供給業者SRSディストリビューション社を約180億ドルで買収完了した。これにより、同社はDIYよりも高額な建築を手掛ける専門請負業者との関係を拡大しようとしている。この分野は、競合のロウズ<LOW>も狙っている有望な市場。同社はより良い店舗作りと品揃えの充実に投資を続けている。

 株価は決算発表後に時間外で軟調に推移していたものの、通常取引に入って小幅高で推移している。

(5-7月・第2四半期)
・既存店売上高:3.3%減(予想:2.4%減)
  米国:3.6%減(予想:2.6%減)
・1株利益(調整後):4.67ドル(予想:4.52ドル)
・売上高:431.8億ドル 0.6%増(予想:437.9億ドル)
・顧客取引:1.8%減
・平均顧客単価:88.90ドル(1.3%減)
・1平方フィートあたり売上高:3.6%減
・商品在庫:230.6億ドル
・総店舗数:2340 0.6%増

(通期見通し)
・既存店売上高:3~4%減(従来:約1%減)(予想:1.6%減)
・1株利益(調整後):1~3%減
・売上高:2.5~3.5%増(従来:約1.0%増)
・営業利益率:13.5~13.6%(従来:14.1%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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