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【市況】ダウ先物は上昇 米PPIが利下げ観測を強化=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:52)(日本時間21:52)
ダウ先物 39583(+103.00 +0.26%)
S&P500 5399.50(+29.75 +0.55%)
ナスダック100先物 18796.00(+156.50 +0.84%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇。先ほど発表の7月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回り、インフレの鈍化を示したことから、米株式市場はポジティブな反応を示している。総合で前月比0.1%、コアで0%となった。

 これを受けて市場では9月FOMCでの利下げ観測をさらに強化しており、0.50%ポイントの大幅利下げの可能性も再び高めている。前日は半分以下の確率だったが、現在は55%といったところ。

 株式市場では様々な見方が出ている。下がったところは押し目買いを入れるべきとの声の一方、先週は市場が少し行き過ぎた感があったが、50日線を上回る銘柄の割合などを見ると、行き過ぎ感はまったく見られず、フラッシュ・クラッシュが起こっていなかったことを示唆しているといった声も聞かれる。調整はまだ不十分だという。

 一方、米大手銀の調査では、世界金融市場の変動はIT・ハイテク株に対する投資家の楽観的な見方や、ソフトランディングへの期待を妨げるものではなかったと報告されている。マグニフィセント7への長期投資は依然として最も人気のある取引で、株価急落後もその傾向は続いているという。半面、IT・ハイテク株に著しい圧力がかかっているとの指摘がストラテジストから出ている。この1カ月に起きた売り浴びせにもかかわらず、依然投資家の強気ポジションが広がっているとの見方を示していた。

 スターバックス<SBUX>が時間外で大幅高。先ほどブライアン・ニコル氏を9月9日付で会長兼CEOに任命する人事を発表した。ナラシムハンCEOは同日付でCEOおよび取締役を退任する。ルジェリCFOがその時まで暫定CEOを務める。ニコル氏はチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>のCEOを務めている。ニュースを受けてチポトレの株価は時間外で下落。

 トランプ・メディア<DJT>が時間外で下落。前日の夜にトランプ前大統領とテスラのマスクCEOとの会話がXのプラットフォーム上で交わされたことがトランプ・メディアの投資家を落胆させたようだ。

 デル<DELL>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を97ドルに設定した。AIに関する過剰な期待が株価から洗い流され、同社株の下落余地は少なくなったと説明している。

 ホームセンター最大手のホーム・デポ<HD>が決算を受け時間外で下落。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、通期の既存店売上高の見通しも下方修正した。

(NY時間09:02)(日本時間22:02)時間外
スターバックス<SBUX> 88.00(+10.97 +14.24%)
チポトレ<CMG> 51.75(-4.12 -7.37%)
トランプ・メディア<DJT> 24.20(-0.68 -2.73%)
デル<DELL> 98.99(+3.72 +3.90%)
ホーム・デポ<HD> 344.25(-1.56 -0.45%)

アップル<AAPL> 218.50(+0.97 +0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 409.89(+3.08 +0.76%)
アマゾン<AMZN> 168.21(+1.41 +0.85%)
アルファベット<GOOG> 165.24(+1.29 +0.79%)
テスラ<TSLA> 199.45(+1.96 +0.99%)
メタ<META> 519.73(+3.78 +0.73%)
エヌビディア<NVDA> 113.04(+4.02 +3.69%)
AMD<AMD> 138.21(+1.44 +1.05%)
イーライリリー<LLY> 894.50(+10.12 +1.14%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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