【市況】ダウ平均、ナスダックとも前日終値を挟んでの小動き 次の材料を見極めたい雰囲気も=米国株序盤
NY株式9日(NY時間12:46)(日本時間01:46)
ダウ平均 39441.96(-4.53 -0.01%)
ナスダック 16646.69(-13.33 -0.08%)
CME日経平均先物 35105(大証終比:+55 +0.16%)
きょうのNY株式市場、前日終値を挟んでの小動きが続き、方向感のない展開となっている。前日は米新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示し、米経済への先行き懸念も和らげ、米株式市場も買い戻しが強まった。ただ、本日はその動きも一服している。
先週の米雇用統計が期待外れだったことと、円キャリー取引の巻き戻しに端を発した週初の世界的な急落の後、市場は今年の勢いを復活させようとしている。投資家は今回の動きを健全な調整と判断しているようだが、その確信を得るには来週以降の経済指標などの材料を見極めたい雰囲気もありそうだ。
「今回の世界の金融市場の動揺は、経済のハードランディングを懸念させるような規模にはまだ達していない。シナリオをソフトランディングからハードランディングに転換させるテクニカル的なサインも見られていない」との声も出ている。また、「米利下げ期待による債券よりも株式への選好が、今回の急落ではまだ終わっていない」とも付け加えた。
ただ、前日に買い戻しが強まったとはいえ、株価指数は前週比で下落している。S&P500とナスダックはともに4週連続のマイナスを記録。
「年末以降を見据えた投資家にとって、株価が上昇トレンドにあることに変わりはない。しかし、季節性のトレンドがドッグ・デイズ・オブ・サマー(夏のうち最も暑い時期)の期間中のリターンを抑制しており、目先は高ボラティリティの展開が、例外よりも標準となりそうだ」との声も聞かれた。
オンライン旅行のエクスペディア<EXPE>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。特に宿泊数が予想を上回った点が注目されている。
ゲーム開発のテイクツー・インタラクティブ<TTWO>が決算を受け上昇。1株利益およびEBITDAが予想を上回った。ただ、ガイダンスでは予想を下回る見通しが多かった。アナリストは買収したジンガの継続的な勢いを強調している。
広告マーケティングのザ・トレードデスク<TTD>が決算を受け上昇。第3四半期に予想を上回る売上高およびEBITDAの見通しを示した。今回の決算は市場シェアの拡大と伴に、デジタル広告市場における同社の確固たるポジショニングを示している。
コールセンター向けのクラウドソフトウェアを提供するファイブ9<FIVN>が決算を受け大幅安。足元の決算は好調なものの、厳しいマクロ情勢を背景に法人顧客が予算を削減しているため、通期の売上高見通しを下方修正した。
EVトラックのニコラ<NKLA>が決算を受け上昇。EBITDAは予想以上の赤字となったものの、売上高が予想を上回った。
化粧品のelfビューティー<ELF>が決算を受け大幅安。25年度通期の見通しを上方修正したものの、第1四半期の売上高が50%増であったことを考えると、ガイダンスの上方修正は予想よりも小さいとの見方が広がった。
エクスペディア<EXPE> 129.04(+11.07 +9.38%)
ザ・トレードデスク<TTD> 96.80(+8.53 +9.66%)
テイクツー・インタラクティブ<TTWO> 143.93(+5.15 +3.71%)
ファイブ9<FIVN> 31.25(-11.22 -26.42%)
ニコラ<NKLA> 8.20(+0.40 +5.13%)
elfビューティー<ELF> 158.87(-29.08 -15.47%)
アップル<AAPL> 214.84(+1.53 +0.71%)
マイクロソフト<MSFT> 404.71(+2.02 +0.50%)
アマゾン<AMZN> 166.56(+0.76 +0.46%)
アルファベットC<GOOG> 161.51(-2.33 -1.42%)
テスラ<TSLA> 197.75(-1.09 -0.55%)
メタ<META> 512.43(+2.80 +0.55%)
AMD<AMD> 133.98(-2.34 -1.72%)
エヌビディア<NVDA> 104.24(-0.73 -0.70%)
イーライリリー<LLY> 895.00(+49.69 +5.88%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 39441.96(-4.53 -0.01%)
ナスダック 16646.69(-13.33 -0.08%)
CME日経平均先物 35105(大証終比:+55 +0.16%)
きょうのNY株式市場、前日終値を挟んでの小動きが続き、方向感のない展開となっている。前日は米新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示し、米経済への先行き懸念も和らげ、米株式市場も買い戻しが強まった。ただ、本日はその動きも一服している。
先週の米雇用統計が期待外れだったことと、円キャリー取引の巻き戻しに端を発した週初の世界的な急落の後、市場は今年の勢いを復活させようとしている。投資家は今回の動きを健全な調整と判断しているようだが、その確信を得るには来週以降の経済指標などの材料を見極めたい雰囲気もありそうだ。
「今回の世界の金融市場の動揺は、経済のハードランディングを懸念させるような規模にはまだ達していない。シナリオをソフトランディングからハードランディングに転換させるテクニカル的なサインも見られていない」との声も出ている。また、「米利下げ期待による債券よりも株式への選好が、今回の急落ではまだ終わっていない」とも付け加えた。
ただ、前日に買い戻しが強まったとはいえ、株価指数は前週比で下落している。S&P500とナスダックはともに4週連続のマイナスを記録。
「年末以降を見据えた投資家にとって、株価が上昇トレンドにあることに変わりはない。しかし、季節性のトレンドがドッグ・デイズ・オブ・サマー(夏のうち最も暑い時期)の期間中のリターンを抑制しており、目先は高ボラティリティの展開が、例外よりも標準となりそうだ」との声も聞かれた。
オンライン旅行のエクスペディア<EXPE>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。特に宿泊数が予想を上回った点が注目されている。
ゲーム開発のテイクツー・インタラクティブ<TTWO>が決算を受け上昇。1株利益およびEBITDAが予想を上回った。ただ、ガイダンスでは予想を下回る見通しが多かった。アナリストは買収したジンガの継続的な勢いを強調している。
広告マーケティングのザ・トレードデスク<TTD>が決算を受け上昇。第3四半期に予想を上回る売上高およびEBITDAの見通しを示した。今回の決算は市場シェアの拡大と伴に、デジタル広告市場における同社の確固たるポジショニングを示している。
コールセンター向けのクラウドソフトウェアを提供するファイブ9<FIVN>が決算を受け大幅安。足元の決算は好調なものの、厳しいマクロ情勢を背景に法人顧客が予算を削減しているため、通期の売上高見通しを下方修正した。
EVトラックのニコラ<NKLA>が決算を受け上昇。EBITDAは予想以上の赤字となったものの、売上高が予想を上回った。
化粧品のelfビューティー<ELF>が決算を受け大幅安。25年度通期の見通しを上方修正したものの、第1四半期の売上高が50%増であったことを考えると、ガイダンスの上方修正は予想よりも小さいとの見方が広がった。
エクスペディア<EXPE> 129.04(+11.07 +9.38%)
ザ・トレードデスク<TTD> 96.80(+8.53 +9.66%)
テイクツー・インタラクティブ<TTWO> 143.93(+5.15 +3.71%)
ファイブ9<FIVN> 31.25(-11.22 -26.42%)
ニコラ<NKLA> 8.20(+0.40 +5.13%)
elfビューティー<ELF> 158.87(-29.08 -15.47%)
アップル<AAPL> 214.84(+1.53 +0.71%)
マイクロソフト<MSFT> 404.71(+2.02 +0.50%)
アマゾン<AMZN> 166.56(+0.76 +0.46%)
アルファベットC<GOOG> 161.51(-2.33 -1.42%)
テスラ<TSLA> 197.75(-1.09 -0.55%)
メタ<META> 512.43(+2.80 +0.55%)
AMD<AMD> 133.98(-2.34 -1.72%)
エヌビディア<NVDA> 104.24(-0.73 -0.70%)
イーライリリー<LLY> 895.00(+49.69 +5.88%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース