【市況】株価指数先物【引け後】 徐々に落ち着くなか、押し目狙いのロング対応に
大阪9月限
日経225先物 34780 -290 (-0.82%)
TOPIX先物 2458.5 -21.5 (-0.86%)
日経225先物(9月限)は、前日比290円安の3万4780円で取引を終了。寄り付きは3万3760円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万4370円)を下回り、売り先行で始まった。ただし、直後に付けた3万3750円を安値にロングの勢いが強まり、現物の寄り付き時には3万4800円を回復し、買い一巡後は3万4200円~3万4800円辺りで推移。前場終盤にかけてレンジを上放れてプラスに転じると、後場の取引開始時には3万5380円まで買われる場面もみられた。だが、後場は持ち高調整に伴うロング解消が優勢となり、再び下げに転じると3万4800円~3万5000円処での推移が続いた。
日経225先物はナイトセッションの安値を大きく下回ってスタートしたが、早い段階でショートカバーを誘う形となった。日銀の追加利上げ観測が後退しており、下へのバイアスも弱まってきたようだ。また、昨夕決算を発表したレーザーテック <6920> [東証P]がストップ高まで買われたことも、センチメントの改善につながったとみられる。
ただし、週足のボリンジャーバンドは-2σが3万5160円辺りに下がってきたが、結果的にはこれに上値を抑えられる形での値動きである。52週移動平均線が位置する3万5770円辺りも抵抗線として意識されており、同水準に接近する局面では、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。
また、本日も後場は弱含みとなっており、スキャルピング中心の売買のなかでは、引けにかけて持ち高調整に伴うロングの解消が強まりやすいようだ。グローベックスの主要な株価指数先物が小幅ながらマイナス圏で推移していたこともあり、打診的な動きとしてもオーバーナイトのポジションを取りに行く参加者は限定的だろう。
本日はレーザーテックがストップ高となったが、明日以降の動向も注目される。また、引け後には東京エレクトロン <8035> [東証P]が2025年3月期第1四半期決算を発表した。コンセンサスを上回る進捗だったほか、通期予想を上方修正した。配当予想も増額修正しており、日経平均型へのプラス寄与が期待されそうだ。
日経225先物の本日の値幅は1630円(ナイトセッションを含む)だった。依然として1000円を超す変動幅だが、5日の過去最大の下落時の変動幅(5420円)、6日(3770円)、7日(3020円)から収束してきている。キャリートレードによる巻き戻しも一巡したとみられ、スタンスとしては押し目狙いのロング対応となろう。
NT倍率は先物中心限月で14.14倍と横ばいだった。一時13.95倍まで下げる場面もみられたが、その後は14.00倍~14.20倍の直近のレンジ内での推移だった。レンジを放れてくる局面では、その後のリバランス狙いが有効のようだ。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5590枚、ソシエテジェネラル証券が2万4356枚、SBI証券が5006枚、バークレイズ証券が4367枚、JPモルガン証券が2839枚、ゴールドマン証券が2737枚、サスケハナ・ホンコンが2418枚、野村証券が2134枚、モルガンMUFG証券が1641枚、ビーオブエー証券が1447枚だった。
TOPIX先物はABNクリアリン証券が4万1363枚、ソシエテジェネラル証券が3万5523枚、バークレイズ証券が7960枚、モルガンMUFG証券が7901枚、JPモルガン証券が6666枚、ゴールドマン証券が6653枚、ビーオブエー証券が3889枚、サスケハナ・ホンコンが3068枚、みずほ証券が2072枚、BNPパリバ証券が1757枚だった。
株探ニュース