【市況】ダウ平均、ナスダックとも大幅安 米雇用統計で警戒感がさらに悪化=米国株序盤
NY株式2日(NY時間12:36)(日本時間01:36)
ダウ平均 39599.10(-748.87 -1.83%)
ナスダック 16795.49(-398.65 -2.27%)
CME日経平均先物 34980(大証終比:-940 -2.70%)
きょうもNY株式市場は売りが強まっており、ダウ平均は一時989ドル安まで急落する場面が見られた。ナスダックも大幅安。取引開始前に発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回り、失業率も悪化した。
前日は弱いISM製造業景気指数を受けて、市場はFRBの利下げ期待ではなく、景気の先行き懸念を強め、米株式市場もリスク回避の雰囲気が強まっていた。その意味でも本日の米雇用統計は注目されたが、その懸念をさらに強める内容となっている。
今回の米雇用統計を受けて市場は、9月のFRBの0.50%ポイントの大幅利下げを織り込む動きまで出ている。今週のFOMC後の会見でパウエル議長は大幅利下げは否定していた。
米大手銀のストラテジストからは、米景気後退が深刻化する可能性が高まっているとし、FRBの最初の利下げで株を売るべきだとアドバイスしているようだ。ハードランディングのシナリオも浮上しているという。
公益やヘルスケアの一角などディフェンシブが買われているほかは、幅広いセクターに渡って売りが広がっている。特にIT・ハイテクや銀行株の売りがきつい。銀行株については、長期債利回りが急低下していることから、純受取利息(NII)への影響が懸念されているようだ。
インテル<INTC>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高も減収となり予想も下回った。ガイダンスでも第3四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、粗利益率の見通しも予想を下回り、1株損益は予想外の赤字を見込だ。AIブームに適合した競合に市場を奪われている。10-12月期から四半期配当の停止を発表したほか、全従業員の15%強にあたる1万5000人以上の人員削減計画も示した。
アマゾン<AMZN>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、売上高も10%の増収となり予想を上回った。クラウドのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)が19%の増収と予想も上回った。ただ、第3四半期の営業利益の見通しが予想を下回った点が嫌気されている模様。AIへの投資が重石になっている模様。
アップル<AAPL>が上昇。前日引け後に決算を発表していたが、アイフォーンの売上は減収ではあったものの予想は上回った。iPad部門が新モデルのリリースから恩恵を受けた。ただ、中国市場は依然として振るわず、同地域の売上高は6.5%減の147億ドルで予想も下回った。
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が決算を受け大幅安。売上高が予想を若干下回り、ブランド消費の低迷で第3四半期の見通しも期待外れとなったことが嫌気されている模様。市場はもう少し上振れを期待していたようだ。好調なユーザー数の伸びは影に隠れ、コア事業である広告事業の再建に向けた同社の努力が一歩後退との印象をもたらしている。
ドメイン管理やWebサイト構築を手掛けるゴーダディ<GDDY>が決算を受け上昇。EBITDAは予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを若干上方修正している。
インテル<INTC> 21.08(-7.98 -27.45%)
ゴーダディ<GDDY> 150.00(+8.59 +6.07%)
スナップ<SNAP> 9.47(-3.34 -26.07%)
アップル<AAPL> 224.68(+6.32 +2.89%)
マイクロソフト<MSFT> 406.53(-10.58 -2.54%)
アマゾン<AMZN> 167.33(-16.75 -9.10%)
アルファベットC<GOOG> 166.90(-5.55 -3.22%)
テスラ<TSLA> 209.40(-7.46 -3.44%)
メタ<META> 489.00(-8.74 -1.76%)
AMD<AMD> 134.29(+1.75 +1.32%)
エヌビディア<NVDA> 106.81(-2.41 -2.20%)
イーライリリー<LLY> 794.99(-37.45 -4.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 39599.10(-748.87 -1.83%)
ナスダック 16795.49(-398.65 -2.27%)
CME日経平均先物 34980(大証終比:-940 -2.70%)
きょうもNY株式市場は売りが強まっており、ダウ平均は一時989ドル安まで急落する場面が見られた。ナスダックも大幅安。取引開始前に発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回り、失業率も悪化した。
前日は弱いISM製造業景気指数を受けて、市場はFRBの利下げ期待ではなく、景気の先行き懸念を強め、米株式市場もリスク回避の雰囲気が強まっていた。その意味でも本日の米雇用統計は注目されたが、その懸念をさらに強める内容となっている。
今回の米雇用統計を受けて市場は、9月のFRBの0.50%ポイントの大幅利下げを織り込む動きまで出ている。今週のFOMC後の会見でパウエル議長は大幅利下げは否定していた。
米大手銀のストラテジストからは、米景気後退が深刻化する可能性が高まっているとし、FRBの最初の利下げで株を売るべきだとアドバイスしているようだ。ハードランディングのシナリオも浮上しているという。
公益やヘルスケアの一角などディフェンシブが買われているほかは、幅広いセクターに渡って売りが広がっている。特にIT・ハイテクや銀行株の売りがきつい。銀行株については、長期債利回りが急低下していることから、純受取利息(NII)への影響が懸念されているようだ。
インテル<INTC>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高も減収となり予想も下回った。ガイダンスでも第3四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、粗利益率の見通しも予想を下回り、1株損益は予想外の赤字を見込だ。AIブームに適合した競合に市場を奪われている。10-12月期から四半期配当の停止を発表したほか、全従業員の15%強にあたる1万5000人以上の人員削減計画も示した。
アマゾン<AMZN>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、売上高も10%の増収となり予想を上回った。クラウドのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)が19%の増収と予想も上回った。ただ、第3四半期の営業利益の見通しが予想を下回った点が嫌気されている模様。AIへの投資が重石になっている模様。
アップル<AAPL>が上昇。前日引け後に決算を発表していたが、アイフォーンの売上は減収ではあったものの予想は上回った。iPad部門が新モデルのリリースから恩恵を受けた。ただ、中国市場は依然として振るわず、同地域の売上高は6.5%減の147億ドルで予想も下回った。
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が決算を受け大幅安。売上高が予想を若干下回り、ブランド消費の低迷で第3四半期の見通しも期待外れとなったことが嫌気されている模様。市場はもう少し上振れを期待していたようだ。好調なユーザー数の伸びは影に隠れ、コア事業である広告事業の再建に向けた同社の努力が一歩後退との印象をもたらしている。
ドメイン管理やWebサイト構築を手掛けるゴーダディ<GDDY>が決算を受け上昇。EBITDAは予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを若干上方修正している。
インテル<INTC> 21.08(-7.98 -27.45%)
ゴーダディ<GDDY> 150.00(+8.59 +6.07%)
スナップ<SNAP> 9.47(-3.34 -26.07%)
アップル<AAPL> 224.68(+6.32 +2.89%)
マイクロソフト<MSFT> 406.53(-10.58 -2.54%)
アマゾン<AMZN> 167.33(-16.75 -9.10%)
アルファベットC<GOOG> 166.90(-5.55 -3.22%)
テスラ<TSLA> 209.40(-7.46 -3.44%)
メタ<META> 489.00(-8.74 -1.76%)
AMD<AMD> 134.29(+1.75 +1.32%)
エヌビディア<NVDA> 106.81(-2.41 -2.20%)
イーライリリー<LLY> 794.99(-37.45 -4.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美