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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:愛三工、TDK、三菱UFJ

愛三工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■愛三工業 <7283>  1,510円  +199 円 (+15.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 愛三工業<7283>は買い注文が集中。トヨタ系自動車部品会社で燃料ポンプや燃料噴射システムを主力商品として展開するほか、電動車制御システムなど電気自動車(EV)シフトに対応した分野への取り組みにも余念がない。30日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の160億円から190億円(前期比23%増)に大幅増額した。国内やアジア地域での販売数量増加が収益押し上げに寄与している。また、好業績を背景に株主還元も強化しており、今期年間配当は従来計画の56円に7円上乗せした63円に増額しており、これに伴い配当利回りは前日終値換算で4.8%まで高まった。これらを好感する形で上値を見込んだ投資資金を呼び込んでいる。

■理想科学工業 <6413>  3,285円  +371 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 理想科学工業<6413>が大幅反発した。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の営業利益予想は7億円増額し56億円(前期比6.5%増)に引き上げた。営業利益は減益予想から一転、増益を計画する。同時に理想科学は、取得総数20万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.61%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いの実施も発表し、好感されたようだ。売上高予想は3億円増額して786億円(同5.4%増)、最終利益予想は6億円増額して43億円(同11.0%減)に見直した。想定為替レートを円安方向に見直したほか、4~6月期の業績や今後の事業環境を予想に反映した。4~6月期の売上高は前年同期比15.8%増の194億4400万円、最終利益は同66.1%増の17億4000万円だった。印刷機器事業では本体製品の価格改定に伴う前倒し需要があったほか、円安も寄与した。

■元気寿司 <9828>  3,775円  +425 円 (+12.7%)  11:30現在
 元気寿司<9828>が急騰。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.6%増の163億1800万円、経常利益は同75.8%増の18億5700万円となった。大幅増益となったほか、経常利益の通期計画に対する進捗率は36%と第1四半期としては高水準で、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。国内ではテレビ番組で同社が数多く紹介され、来店客数の増加につながった。国内事業の売上高とセグメント利益は第1四半期としては過去最高となった。グローバル事業でも増収増益となった。

■モリタホールディングス <6455>  1,921円  +151 円 (+8.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 モリタホールディングス<6455>が急反発している。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比27.6%増の186億2200万円、経常利益は同5.8倍の16億7200万円となった。大幅な増収増益で着地したことを評価した買いが株価を押し上げたようだ。受注高は同16.1%増の427億8900万円と大きく伸びた。消防車輌事業では国内での売り上げが計画通りに進捗して黒字に転じた。防災事業では消火器の販売が堅調だったほか、消火設備の大型工事案件も予定通りに進んで大幅増益となった。

■日鉄ソリューションズ <2327>  3,370円  +220 円 (+7.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 日鉄ソリューションズ<2327>は大幅に3日続伸し、連日で上場来高値を更新している。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益予想を7億円増額し252億円(前期比4.0%増)に上方修正した。売上収益の見通しは据え置いたものの、業況を評価した買いが集まったようだ。4~6月期の売上収益は前年同期比11.7%増の768億2600万円、最終利益は同33.8%増の53億8100万円だった。ビジネスソリューション領域は金融分野を中心に好調に推移した。コンサルティング&デジタルサービス領域では官公庁向けに加え、ITインフラ・ソリューション関連の売上収益が拡大した。中間期と通期ベースで当初の見通しに比べて利益が上振れする。

■マキタ <6586>  4,908円  +285 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 マキタ<6586>が大幅高で4日続伸した。30日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上収益が前年同期比5.1%増の1939億3200万円、最終利益は同43.1%増の160億1000万円となった。第1四半期の最終利益の通期計画に対する進捗率は約31%となった。好スタートを評価した買いが入ったようだ。欧州では建築・建設市場が金利高の影響で低迷したものの、在庫調整を経て受注が回復に向かった。現地通貨に対する円安の進行も寄与し、欧州の売上収益は10.2%増の983億7900万円となった。中南米やオセアニアの売上収益も大きく伸びた。為替面のプラス効果とともに、輸送コストの低減などもあって原価率が改善した。

■キッセイ薬品工業 <4547>  3,480円  +190 円 (+5.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 キッセイ薬品工業<4547>が急反発している。同社は30日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比32.2%増の21億5800万円となり、上半期計画の15億円を超過した。売上高は同9.6%増の211億6400万円で着地。過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオスカプセル」、慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬「タバリス錠」、透析患者におけるそう痒症治療薬「コルスバ静注透析用シリンジ」などの売り上げが伸長した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■BEENOS <3328>  2,497円  +131 円 (+5.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 BEENOS<3328>が全般軟調地合いのなか、継続的な買いを集め4連騰と気を吐いている。越境EC事業を収益の主柱に、ベンチャーへの投資事業にも傾注している。株価は中期波動の分水嶺である75日移動平均線をサポートラインに2点底を形成、目先は上値指向を鮮明としている。アクティビストとして注目度の高い英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズが提出した30日付の変更報告書で、BEENOS株式の保有比率が8.83%から9.98%に高まったことが判明した。なお、保有目的は「純投資及び重要提案行為などを行うこと」としている。これを受けて、BEENOSの株式価値向上に向けた思惑が短期資金の攻勢を誘っている。

■TDK <6762>  10,530円  +385 円 (+3.8%)  11:30現在
 TDK<6762>が4連騰。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比4.0倍の596億2700万円となった。あわせて9月30日を基準日として10月1日付で1株を5株に分割することも発表しており、これらが株価の刺激材料となったようだ。4~6月期の売上高は同3.1%増の5188億900万円だった。スマートフォンなどの端末需要が堅調に推移するなか、データセンター向けのニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の需要が大幅に回復した。バッテリーEV(電気自動車)向けの需要は減速したものの、大幅な円安や前期に実施した構造改革の効果もあって利益を押し上げた。

■三菱UFJ <8306>  1,719.5円  +39 円 (+2.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が全体地合い悪に逆行して買い優勢。きょう昼ごろに結果が判明する日銀の金融政策決定会合で、日銀は追加利上げを検討するとの報道がなされ、今回の会合で国債買い入れの減額と同時に、大方の予想に反して政策金利も引き上げるとの観測が強まった。これを受けて運用環境の改善が見込める金融セクターに物色の矛先が向いている。ただ、現状はまだ不透明な部分もあり、上値を積極的に買い進む動きには発展していない。

■四国電力 <9507>  1,290円  +25.5 円 (+2.0%)  11:30現在
 四国電力<9507>が反発している。同社は30日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比84.6%増の307億6200万円となり、通期計画の440億円に対する進捗率は69.9%に達した。売上高は同3.2%増の1868億5400万円で着地。総販売電力量が増加したことなどに加え、利益面では火力単価の低下や原子力の増加により需給関連費などが減少したことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■JR東日本 <9020>  2,809円  +38 円 (+1.4%)  11:30現在
 JR東日本<9020>、JR東海<9022>、JR九州<9142>など地合い悪のなかもJRグループ各社の株価が強調展開をみせている。インバウンド特需による乗客数回復に加え、JR九州が来年4月から運賃を平均15%引き上げる方針を開示していることから、他のJRグループ各社もこの動きに追随する可能性が意識されており、買いを誘導しているもようだ。また、消費者マインドもコロナ禍からの脱却が進むなかで移動が活発化し、今夏はお盆期間の指定席の予約数が前年比で大幅な伸びを示していることも、投資資金を誘引する背景となっている。なお、前日発表されたJR東海の24年4~6月期決算は営業利益が前年同期比26%増益と好調だった。きょうはJR東日本の決算発表が予定されている。

■日本M&A <2127>  700.1円  -141.3 円 (-16.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 日本M&Aセンターホールディングス<2127>が続急落。30日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高が前年同期比7.4%減の76億3800万円、営業利益が同6.6%減の16億300万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを呼んだ。前四半期の1~3月に四半期として過去最高の成約件数を記録した反動が出た。業績の先行指標である譲渡案件の新規の受託件数は伸びており、通期予想の達成に向けた商談ストックは着実に積みあがっているという。

■トプコン <7732>  1,521.5円  -222.5 円 (-12.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 トプコン<7732>が急反落。30日取引終了後に4~6月期連結決算を発表。売上高が514億500万円(前年同期比3.4%増)だった一方、最終損益が9億5000万円の赤字(前年同期1億9900万円の赤字)となっており、これが嫌気されている。円安を背景に売上高は伸びた。利益面では構造改革による固定費削減効果があったものの、円安の影響を除いた売上高が前年同期を下回ったことが響いた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■ハイパー <3054>  387円  +80 円 (+26.1%) ストップ高   11:30現在
 ハイパー<3054>がカイ気配スタートで水準を切り上げる展開。ここ下値を模索していたが、きょうは大口の買い注文で急速にリバウンドに転じている。企業向けにパソコンやオフィス用品などの販売を行うほか、LAN配線などネットワークインフラの設置保守業務も手掛けている。30日取引終了後に24年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1億5200万円から2億5000万円(前期比2.1倍)と倍増見通しに大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。株価は29日に年初来高値332円をつけたが、きょうは気配値のままここを通過し、一気に300円台後半をにらむ勢いをみせている。

●ストップ高銘柄
 Liberaware <218A>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 ジーダット <3841>  3,355円  +504 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 ぷらっとホーム <6836>  796円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WASHハウス <6537>  573円  -100 円 (-14.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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