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【材料】マクドナルド、冴えない決算も株価は小幅高 警戒ほど悪くなかったとの評価も=米国株個別

(NY時間09:35)(日本時間22:35)
マクドナルド<MCD> 252.35(+0.35 +0.14%)

 マクドナルド<MCD>が取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想外の減収となったほか、1株利益も予想を下回った。既存店売上高の減収は2020年以来。戦略的メニュー増加による顧客単価の伸びが一部相殺したものの、米国の既存店売上高が予想外の減収となったことが響いた。来店客数の減少が一因となっている。

 中南米と日本の既存店売上高は好調だったが、それ以上に海外では中東での戦争の影響が続き、中国の既存店売上高も減収となった。

 同社の売上高は長年に渡る値上げと家計のひっ迫により、世界中の消費者がビッグマックを控えているため、今年に入って伸びが鈍化している。同社は米国で5ドルセットを提供するキャンペーンを開始した。いまのところ集客に成功しているようだが、売上増が明らかになるのは今年後半になってからだという。

 冴えない決算ではあったものの株価は上昇。警戒したほど悪くはなかったとの評価も市場からは出ているようだ。

(4-6月・第2四半期)
・既存店売上高:-1.0%(予想:0.8%)
  米国:-0.7%(予想:1.0%)
  海外直店舗:-1.1%(予想:-1.8%)
  海外ライセンス:-1.3%(予想:-0.4%)
・1株利益(調整後):2.97ドル(予想:3.07ドル)
・売上高:64.9億ドル(予想:66.5億ドル)
・営業利益(調整後):29.2億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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