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【材料】ジョンソン&ジョンソンが決算受け上昇 医薬品販売好調も通期1株利益は下方修正=米国株個別

(NY時間09:50)(日本時間22:50)
ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 154.61(+3.60 +2.38%)

 ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。医療機器の売上は予想を下回ったものの、医薬品の販売が好調だった。

 欧米で低価格競争に直面する抗炎症薬「ステラーラ」の売上減や、ベビーパウダーの訴訟が続いていることを投資家は懸念しており、同社株は今年に入って下落している。

 ウォルクCFOは「われわれはいくつかの株価の重荷(オーバーハング)があることを認めている。ステラーラが独占権を失う最初の年であっても、それを管理し、成長するための体制は非常に整っている」と述べていた。

 同社は6月にプロテオロジックス社を買収し、7月には非上場のヌマブ・セラピューティクス社から実験的な湿疹治療薬「NM26」を買収。これらの費用により通期の1株利益の見通しを下方修正した。

 同社は25年間で60億ドル以上を支払うことで、タルク訴訟の大半の和解を提案している。原告側は7月26日までにこの和解案に賛成票を投じなければならないが、同社が和解を進めるには少なくとも75%の原告の支持が必要。それについて同CFOは「和解が成立することを慎重かる楽観視している」と語った。

 株価は時間外で売買が交錯していたが、通常取引に入って買いが優勢となっている。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.82ル(予想:2.71ドル)
・売上高:224.5億ドル(予想:223.2億ドル)
  医薬品:144.9億ドル(予想:140.8億ドル)
  医療機器:79.6億ドル(予想:82.2億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):9.97~10.07ドル(従来:10.57~10.72ドル)
・売上高:880~884億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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