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【市況】ダウ先物は上昇 IT・ハイテク株は落ち着く 米PPIへの反応限定的=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間09:06)(日本時間22:06)
ダウ先物 40158(+69.00 +0.17%)
S&P500 5644.25(+4.50 +0.08%)
ナスダック100先物 20442.75(+1.00 +0.00%)

 米株価指数先物市場でダウ先物が上昇しているほか、前日に売りが強まっていたIT・ハイテク株も落ち着いており、ナスダックも小高く推移している。先ほど6月の米生産者物価指数(PPI)が発表になり、予想を上回る結果となったものの、米株式市場の反応は一時的な下げに留まっている。前日の米消費者物価指数(CPI)を受けて市場はFRBの利下げ期待を高めており、その雰囲気に変化はない。

 市場は9月利下げを完全に織り込んでおり、場合によっては年内3回の利下げの可能性も見出している状況。来年の1月までであれば、3回の利下げを完全に織り込んでいる。

 前日はIT・ハイテク株に利益確定売りが強まった一方、これまで出遅れていた産業や住宅、不動産、公益などに物色の手が回り、いわゆるローテーションの動きが見られていた、本日もその動きが見られるか注目される。

 取引開始前に大手銀が決算を発表していたが、まちまちな内容となっており、市場全体への影響は限られそうだ。来週以降、決算が本格化してくる。市場は事前のハードルを上げているが、年内の金利の道筋がある程度見えてきた中で、果たしてどのような反応を見せるか注目される。

 「投資家はすでに決算へのハードルを上げている。その結果、第2四半期の決算シーズンは指数の上昇よりも、むしろ市場のボラティリティを高めるきっかけになるリスクもある」との声も出ているようだ。

 JPモルガン<JPM>が時間外で売買交錯。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、投資銀行部門が46%の増収となり好調だったことで、予想を上回る経常収益を計上した。しかし、貸倒引当金がパンデミック初期以来最高となったことや、通期の純受取利息(NII)の見通しが予想を下回っていた。

 ウェルズ・ファーゴ<WFC>が決算を受け時間外で下落。純受取利息(NII)が予想を下回ったことや、予想を上回る経費を計上したことが嫌気されている。

 シティグループ<C>が時間外で上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、株式トレーディングが好調でマーケット部門の収益が予想を上回った。また、純受取利息(NII)も予想を上回っている。

 AT&T<T>とスノーフレイク<SNOW>が時間外で下落。AT&Tが今年初めに報告されたものとは別に、顧客データが大規模なハッキングに見舞われていたことを明らかにした。スノーフレイク<SNOW>のクラウドプラットフォーム上のワークスペースから不正にダウンロードされたと特定。

(NY時間09:16)(日本時間22:16)時間外
アップル<AAPL> 228.25(+0.68 +0.30%)
マイクロソフト<MSFT> 454.80(+0.10 +0.02%)
アマゾン<AMZN> 194.90(-0.15 -0.08%)
アルファベット<GOOG> 187.49(+0.19 +0.10%)
テスラ<TSLA> 236.20(-4.83 -2.00%)
メタ<META> 500.00(-12.70 -2.48%)
エヌビディア<NVDA> 127.51(+0.11 +0.09%)
AMD<AMD> 181.63(-0.31 -0.17%)
イーライリリー<LLY> 935.17(+1.03 +0.11%)

JPモルガン<JPM> 206.38(-1.07 -0.52%)
シティグループ<C> 66.57(+0.86 +1.31%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 56.60(-3.56 -5.92%)
AT&T<T> 18.53(-0.33 -1.75%)
スノーフレーク<SNOW> 133.70(-4.48 -3.24%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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