市場ニュース

戻る
 

【市況】ダウ先物は下げに転じる 米CPIは利下げ期待を裏付けるも材料出尽くし感=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:59)(日本時間21:59)
ダウ先物 40002(-47.00 -0.12%)
S&P500 5685.00(-3.00 -0.05%)
ナスダック100先物 20892.75(-7.00 -0.03%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は小幅安。先ほど発表になった6月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、インフレ鈍化を示す内容となったことから、米株式市場は発表直後にポジティブな反応を示した。しかし、買いが一巡すると下げに転じている。

 米株式市場では、今回の米CPIはインフレ鈍化を示す内容になるとの期待が事前に高まっており、直近の最高値更新の原動力にもなっていたことから、材料出尽くし感が出ている模様。

 ただ、市場ではFRBによる9月利下げ期待が高まっているが、本日の米CPIはその期待を正当化する内容ではある。短期金融市場ではこれまでの年内2回の利下げ期待から、確率はまだ低いものの、3回の可能性も見出しているようだ。

 米CPIはガソリン価格下落で総合指数が前月比0.1%の予想外の低下となったほか、コア指数も前月比0.1%の上昇に留まっている。また、住居費・エネルギーを除くサービス価格である、いわるゆスーパーコアも前月比で0.05%低下と2カ月連続の低下となった。これは昨年秋以来。

 今回の結果は第1四半期のインフレ上昇は異常であったというシナリオを補強する。

 ペプシコ<PEP>が決算を受け時間外で下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を下回った。北米のフリトレーとクエーカー・フーズ事業の落ち込みが激しかった。

 デルタ航空<DAL>が決算を受け時間外で下落。1株利益が予想を下回ったほか旅客収入も予想を下回った。ガイダンスも公表し、第3四半期の1株利益の見通しが予想を下回っている。国内市場での競争激化が航空券の価格を押し下げた。

 コストコ・ホールセール<COST>が時間外で上昇。前日引け後に年会費を値上げすると発表した。会費の値上げは2017年以来。

 シティグループ<C>が時間外で軟調。データ品質管理とリスク統制に関する問題を巡り、米銀行規制・監督当局に対し、約1億3600万ドルの制裁金支払いに応じる。

(NY時間09:10)(日本時間22:10)時間外
コストコ<COST> 896.89(+12.58 +1.42%)
ペプシコ<PEP> 159.46(-4.13 -2.52%)
デルタ航空<DAL> 42.80(-4.06 -8.66%)
シティグループ<C> 66.59(-0.39 -0.58%)

アップル<AAPL> 232.06(-0.92 -0.39%)
マイクロソフト<MSFT> 465.40(-0.85 -0.18%)
アマゾン<AMZN> 200.05(+0.26 +0.13%)
アルファベット<GOOG> 192.24(-0.42 -0.22%)
テスラ<TSLA> 264.83(+1.57 +0.60%)
メタ<META> 533.50(-1.19 -0.22%)
エヌビディア<NVDA> 136.06(+1.15 +0.85%)
AMD<AMD> 183.90(-0.06 -0.03%)
イーライリリー<LLY> 934.00(-5.78 -0.62%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均