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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トレファク、モノタロウ、SGHD

トレファク <日足> 「株探」多機能チャートより
■トレファク <3093>  2,109円  +291 円 (+16.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 トレジャー・ファクトリー<3093>が急反発。10日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を405億6200万円から418億6200万円(前期比21.5%増)へ、営業利益を37億1200万円から40億4100万円(同20.7%増)へ、純利益を24億6600万円から27億2300万円(同21.5%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各16円の年32円としていた配当予想を中間18円・期末16円の年34円へ引き上げたことが好感された。インバウンド需要の拡大や、継続する物価高に伴う中古品・リユース品へのニーズの高まりなどを背景に第1四半期(3~5月)決算が好調に推移したことに加えて、6月の単体既存店売上高が前年同月比12.8%増と計画を上回って推移しており、第2四半期以降も引き続き買い取り・販売が堅調に推移すると見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高103億2000万円(前年同期比24.9%増)、営業利益13億4900万円(同30.7%増)、純利益9億2300万円(同37.0%増)だった。

■MonotaRO <3064>  2,092.5円  +248.5 円 (+13.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 MonotaRO<3064>が急騰し、年初来高値を更新した。10日の取引終了後、6月度の月次業績を開示した。単体の売上高は前年同月比5.6%増の224億9300万円と、増収率は前月の17.4%から鈍化した。半面、営業日数が前年同月よりも2日少ないなかで増収基調を継続したほか、新規顧客獲得数も8万9200アカウントと堅調さを維持し、買い安心感が台頭。ショートカバーを誘発する形となり、マドを開けて上伸する格好となった。四半期末月の売り上げには海外ロイヤルティー収入を含む。

■SGホールディングス <9143>  1,444.5円  +67 円 (+4.9%)  本日終値
 SGホールディングス<9143>が続伸。同社株は前日に年初来安値となる1351.5円まで下押したことで、自律反発期待の買いなどが流入したもよう。また、傘下の佐川急便がきょう、T2(東京都千代田区)及びセイノーホールディングス<9076>と今年10月から来年6月にかけて、自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を東京・大阪間の高速道路一部区間で実施すると発表しており、これも買い手掛かりとなったようだ。これはレベル4(特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態)の自動運転トラックによる幹線輸送の実現に向けたもので、知見の獲得や改善点の洗い出しが主な目的。また、今回の実証実験をきっかけに自動運転トラックでの幹線輸送実現に向けた協議会の設立も今後検討するとしている。

■エーザイ <4523>  6,926円  +292 円 (+4.4%)  本日終値
 エーザイ<4523>が5日続伸。同社はきょう、米バイオジェン<BIIB>と共同開発した認知症治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」が香港でアルツハイマー病治療薬として承認を取得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。香港での承認は米国、日本、中国、韓国に次いで5番目。今回の承認は、エーザイが実施した大規模グローバル臨床第3相試験のデータに基づくもので、この試験で「レカネマブ」は主要評価項目ならびに全ての重要な副次評価項目を統計学的に有意な結果をもって達成したとしている。

■コシダカHD <2157>  886円  +36 円 (+4.2%)  本日終値
 コシダカホールディングス<2157>が続伸。同社は10日取引終了後、期末配当を従来計画比4円増額の11円にすると発表したことが好感されたもよう。これにより、中間配7円をあわせた年間配当は18円(前期は12円)となる。また、同時に発表した24年8月期第3四半期累計(23年9月~24年5月)の連結決算で、営業利益が前年同期比18.3%増の70億4700万円となり、通期計画92億7800万円に対する進捗率が76%弱となっていることも買い安心感につながっているようだ。

■トレンドマイクロ <4704>  7,141円  +281 円 (+4.1%)  本日終値
 トレンドマイクロ<4704>が切り返し急で7000円台を回復した。ネットセキュリティーで世界屈指の実力を有し、そのブランド力は他社とも一線を画す。個人向けセキュリティーソフト「ウイルスバスター」で高実績を誇るほか、法人向け統合プラットフォームで高水準の需要を取り込むことに成功している。ここにきて企業へのサイバー攻撃が一段と活発化し、その対応が早急に求められる状況にある。また、国家安全保障の観点からもサイバー防衛の重要性が増しており、直近では、政府が重大なサイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」で自衛隊の新任務を創設する方向で動いていることが伝わった。同社はその関連有力株として物色の矛先が向いている。株価は6月20日に6170円の年初来安値を形成したが、その後は継続的な実需買いが観測されるなか一貫して下値を切り上げている。時価は5日移動平均線を上回る水準に再浮上、テーマ買いの流れに乗り一段の上値をうかがう展開に。

■イーエムシステムズ <4820>  610円  +23 円 (+3.9%)  本日終値
 イーエムシステムズ<4820>が後場に強含みで推移。11日正午、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結業績に関し、売上高が計画を3億4800万円上回る110億4400万円(前年同期比12.5%増)、最終利益が2億7600万円上回る10億5300万円(同33.5%増)で着地したようだと発表した。減益予想から一転して最終増益の見込みとなったほか、中間配当予想は2円増額の9円とし、これらを材料視した買いが入ったようだ。電子処方箋システムの導入が想定を上回る形で拡大した。通期の業績予想については現在精査中で、8月9日に予定する中間期の決算発表時に公表するとしている。

■丸千代山岡家 <3399>  3,300円  +110 円 (+3.5%)  本日終値
 丸千代山岡家<3399>が底堅い。10日の取引終了後、6月度の売上高速報を開示した。既存店売上高は前年同月比30.3%増と高い伸びを示し、増収率は5月の21.4%から拡大。伸び率は今年3月以来の高さとなった。業況を好感した買いが先行した後、利益確定売りが出て下げに沈む場面があったが、押し目買いが入り持ち直した。全店ベースでの売上高は同35.6%増。週末の日数が多かったことも売り上げ増に寄与した。同月は東京都青梅市にラーメン山岡家を1店舗開設した。

■村田製作所 <6981>  3,697円  +100 円 (+2.8%)  本日終値
 村田製作所<6981>が反発し、年初来高値を更新した。米ブルームバーグ通信が日本時間11日未明、「米アップルは今年後半に次世代スマートフォン『iPhone 16』を少なくとも9000万台出荷することを目指している」と報じた。アップル<AAPL>はサプライヤーなどに対し、新型iPhoneの出荷台数について、前機種と比較して約10%の増加を目標にしていると伝えたという。村田製においては、スマートフォン向け電子部品の需要の押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。日東電工<6988>やアルプスアルパイン<6770>なども堅調に推移している。

■西部技研 <6223>  1,640円  +41 円 (+2.6%)  本日終値
 西部技研<6223>は反発。10日の取引終了後、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池製造工場に係る大型案件を受注したと発表したことが好感された。今回受注したのは、国内大手車載電池メーカー向け省エネ熱交換システム一式とその設備設計・施工業務で、受注金額は約8億7000万円。納入時期は25年12月期第3四半期を予定しており、24年12月期業績への影響はないとしている。

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