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【通貨】今日の為替市場ポイント:日米欧の株高を意識して円売り継続の可能性


10日のドル・円は、東京市場では161円26銭から161円59銭まで反発。欧米市場では161円43銭まで下げた後、161円81銭まで上昇し、161円71銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に161円台で推移か。日米欧の株高を意識したリスク選好的な円売りが続く可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は7月10日に開かれた下院金融サービス委員会の公聴会に出席し、「インフレが克服されたと宣言する準備はまだできていないが、引き続き物価安定と低失業率の継続への道のりを歩んでいる」と証言した。この発言を受けて米長期金利は弱含みとなった。また、質疑応答では「利下げを妨げるものが除去されていることについてある程度の自信がある」と述べたが、「まだそう言える準備はできていない」とも伝えた。パウエル議長は米国経済の軟着陸を期待しており、株高の一因となった。為替については日米欧の株高を意識したリスク選好的な円売りが観測された。年内における米利下げの可能性は高いものの、短期的には米国経済の軟着陸を期待して主要通貨に対する円売りが続く可能性がありそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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