米株
【市況】ダウ先物、今週のイベント待ちの中で堅調に推移＝米国株
米株価指数先物（9月限）（NY時間08:51）（日本時間21:51）
ダウ先物 39770（+75.00 +0.19％）
S＆P500 5626.00（+4.50 +0.08％）
ナスダック100先物 20629.75（+9.00 +0.04％）
米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも堅調に推移している。投資家は今年の上昇相場が長続きするのか更なる手掛かりを得るために、今週のパウエルＦＲＢ議長の議会証言や米消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表を待っている。今週の大手銀を皮切りに決算発表も控えている。
先週の米雇用統計を通過し、インフレ緩和と年後半の景気減速がＦＲＢの利下げに繋がるとの楽観的な見方が続く中、米株式市場はＩＴ・ハイテク株中心に上値追いが続いている。先週の米雇用統計は労働市場がやや冷え込んでいることが示され、利下げ観測に拍車をかけた。６月は予想以上に非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）を増やしたものの、失業率も４．１％へと予想外に上昇。短期金融市場では現在年内に２回の利下げを予想しており、最初の利下げは９月と予想している。
今週木曜日に発表される６月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）が現時点の予想通りに若干の進展を示せば、こうした期待を後押しする可能性がある。６月はガソリン価格の下落で総合指数は前回同様にインフレの鈍化が見込まれている。
なお、パウエルＦＲＢ議長の議会証言については、インフレは進展したが、もう少しそれをデータで確認したいといったこれまでの姿勢を示すと見られている。ただ、ＦＲＢの利下げ開始にしびれを切らしている議員や、ウォール街の金融機関に対するＦＲＢなどの資本要件強化案に不満を持つ議員からの圧力に直面するとの見方も出ているようだ。
決算については事前のハードルが高くなっているとの指摘も出ているが、大手銀については、オプション市場で事前のヘッジコストも上がっておらず、無難な通過を期待している模様。大手銀株は今年に入って２０％超上昇しているが、その流れに影響はないと見られているようだ。投資銀行部門への期待が一部で出ている。同部門は金利上昇でディールメーキングのペースが鈍化していたが、回復への楽観的な見方が広がっている模様。
医薬品のモーフィック<MORF>が時間外で急伸。取引開始前にイーライリリー<LLY>が、同社を１株５７ドルで公開買付を行うと発表した。
医薬品のギリアド・サイエンシズ<GILD>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を９３ドルに設定した。
企業向けＩＴ管理ソフトウエアのサービスナウ<NOW>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を６４０ドルに設定した。
メディア大手パラマウント・グローバル<PARA>が時間外で上昇。映画制作会社スカイダンス・メディア社との合併で正式合意した。経営権をスカイダンスのエリソン氏に譲渡する取引となり、買収劇に終止符が打たれた。
（NY時間09:01）（日本時間22:01）時間外
パラマウント<PARA> 11.99（+0.18 +1.52%）
サービスナウ<NOW> 777.12（-29.35 -3.64%）
モーフィック<MORF> 55.79（+23.95 +75.22%）
ギリアド<GILD> 68.38（+1.69 +2.53%）
アップル<AAPL> 227.47(+1.13 +0.50％)
マイクロソフト<MSFT> 467.30(-0.26 -0.06％)
アマゾン<AMZN> 199.53(-0.47 -0.24％)
アルファベット<GOOG> 190.61(-1.35 -0.70％)
テスラ<TSLA> 248.12(-3.40 -1.35％)
メタ<META> 542.08(+2.17 +0.40％)
エヌビディア<NVDA> 126.90(+1.07 +0.85％)
AMD<AMD> 174.28(+2.38 +1.38％)
イーライリリー<LLY> 920.19(+5.62 +0.61％)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 39770（+75.00 +0.19％）
S＆P500 5626.00（+4.50 +0.08％）
ナスダック100先物 20629.75（+9.00 +0.04％）
米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも堅調に推移している。投資家は今年の上昇相場が長続きするのか更なる手掛かりを得るために、今週のパウエルＦＲＢ議長の議会証言や米消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表を待っている。今週の大手銀を皮切りに決算発表も控えている。
先週の米雇用統計を通過し、インフレ緩和と年後半の景気減速がＦＲＢの利下げに繋がるとの楽観的な見方が続く中、米株式市場はＩＴ・ハイテク株中心に上値追いが続いている。先週の米雇用統計は労働市場がやや冷え込んでいることが示され、利下げ観測に拍車をかけた。６月は予想以上に非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）を増やしたものの、失業率も４．１％へと予想外に上昇。短期金融市場では現在年内に２回の利下げを予想しており、最初の利下げは９月と予想している。
今週木曜日に発表される６月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）が現時点の予想通りに若干の進展を示せば、こうした期待を後押しする可能性がある。６月はガソリン価格の下落で総合指数は前回同様にインフレの鈍化が見込まれている。
なお、パウエルＦＲＢ議長の議会証言については、インフレは進展したが、もう少しそれをデータで確認したいといったこれまでの姿勢を示すと見られている。ただ、ＦＲＢの利下げ開始にしびれを切らしている議員や、ウォール街の金融機関に対するＦＲＢなどの資本要件強化案に不満を持つ議員からの圧力に直面するとの見方も出ているようだ。
決算については事前のハードルが高くなっているとの指摘も出ているが、大手銀については、オプション市場で事前のヘッジコストも上がっておらず、無難な通過を期待している模様。大手銀株は今年に入って２０％超上昇しているが、その流れに影響はないと見られているようだ。投資銀行部門への期待が一部で出ている。同部門は金利上昇でディールメーキングのペースが鈍化していたが、回復への楽観的な見方が広がっている模様。
医薬品のモーフィック<MORF>が時間外で急伸。取引開始前にイーライリリー<LLY>が、同社を１株５７ドルで公開買付を行うと発表した。
医薬品のギリアド・サイエンシズ<GILD>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を９３ドルに設定した。
企業向けＩＴ管理ソフトウエアのサービスナウ<NOW>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を６４０ドルに設定した。
メディア大手パラマウント・グローバル<PARA>が時間外で上昇。映画制作会社スカイダンス・メディア社との合併で正式合意した。経営権をスカイダンスのエリソン氏に譲渡する取引となり、買収劇に終止符が打たれた。
（NY時間09:01）（日本時間22:01）時間外
パラマウント<PARA> 11.99（+0.18 +1.52%）
サービスナウ<NOW> 777.12（-29.35 -3.64%）
モーフィック<MORF> 55.79（+23.95 +75.22%）
ギリアド<GILD> 68.38（+1.69 +2.53%）
アップル<AAPL> 227.47(+1.13 +0.50％)
マイクロソフト<MSFT> 467.30(-0.26 -0.06％)
アマゾン<AMZN> 199.53(-0.47 -0.24％)
アルファベット<GOOG> 190.61(-1.35 -0.70％)
テスラ<TSLA> 248.12(-3.40 -1.35％)
メタ<META> 542.08(+2.17 +0.40％)
エヌビディア<NVDA> 126.90(+1.07 +0.85％)
AMD<AMD> 174.28(+2.38 +1.38％)
イーライリリー<LLY> 920.19(+5.62 +0.61％)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
