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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ティアック、鋳鉄管、ALPHA

ティアック <日足> 「株探」多機能チャートより
■ティアック <6803>  126円  +30 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値
 ティアック<6803>が後場に急騰。8日午後1時、機内デジタルプラットフォームの強化に向け、インドのForthcode社と業務提携を行うと発表し、これを材料視した買いが集まった。Forthcode社は航空機の機内販売や機内サービス、ケータリング管理プロセスを自動化したデジタルプラットフォームを提供しており、世界各国の航空業界で数多くの導入実績を持つ。Wi-Fiアクセスポイントを内蔵した航空機向けのポータブルストリーミングサーバー「PS-V50 GEN2」に関し、ティアックは海外市場での拡販を進める。

■日本鋳鉄管 <5612>  1,951円  +400 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 日本鋳鉄管<5612>、クリエイト<3024>がストップ高となり、栗本鐵工所<5602>が急騰するなど、水道関連株が軒並み高となった。前週末5日夜、政府が避難所となる全国の重要施設などの水道管の耐震化について、緊急点検を行う方針を固めたことが分かったと、テレビ東京が報じた。点検結果を踏まえ、政府は状況の改善に向けた予算措置を検討するとともに、8月中をめどに水道などのインフラ整備に関連する計画を改定し、上下水道の耐震化強化策を盛り込む方針としている。水道関連株に対しては業績上振れの思惑が広がったようだ。前澤工業<6489>やNJS<2325>、水道機工<6403>などが大幅高となっている。

■アルファ <4760>  2,066円  +400 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 アルファ<4760>は急騰。前週末5日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を58億3000万円から59億3000万円(前期比10.2%増)へ、営業利益を5000万円から7000万円(前期3億1400万円の赤字)へ、最終利益を6100万円から1億円(同3億9300万円の赤字)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を5円から50円(前期無配)へ引き上げたことが好感された。ノベルティグッズの販売が想定を上回っていることに加えて、キャンペーン案件の受注が増加していることが要因としている。

■岡野バルブ製造 <6492>  5,840円  +740 円 (+14.5%)  本日終値
 岡野バルブ製造<6492>が5営業日ぶりに反発。同社は5日取引終了後、24年11月期第2四半期累計(23年12月~24年5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.7倍の7億6200万円となり、通期計画の8億8000万円に対する進捗率は86.6%となった。売上高は同22.6%増の37億7000万円で着地した。東海第二発電所向けの特定重大事故等対処施設用弁や上越火力発電所2号系列向け弁に加え、国内外の自家発電設備向けの弁販売や原子力・火力発電所向けの取替部品販売が伸長。利益面では採算性の高い取替部品が占める割合が増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■丸八倉庫 <9313>  918円  +89 円 (+10.7%) 一時ストップ高   本日終値
 丸八倉庫<9313>が急伸。前週末5日の取引終了後、24年11月期の連結業績予想の修正を発表した。今期の最終利益予想を4億円から9億円(前期比2.2倍)に引き上げた。減益予想から一転、増益の予想を示し、ポジティブ視されたようだ。東京都渋谷区の商業ビルの売却に伴い、固定資産売却益6億9600万円を特別利益として計上する。あわせて第2四半期累計(23年12月~24年5月)の連結決算も開示。売上高は前年同期比0.6%減の24億8000万円、最終利益は同7.7%増の2億500万円だった。

■ヤプリ <4168>  795円  +58 円 (+7.9%)  本日終値
 ヤプリ<4168>が急動意。同社はスマートフォンアプリの開発・運用・分析がノーコード(プログラミングなし)で可能なクラウドサービスを提供しており、小売業界を中心に法人需要を取り込んでいる。24年12月期の営業利益は前期比9割増益と急拡大を見込んでおり、700円台の株価は値ごろ感が意識され見直し買いが流入している。テクニカル的にも日足一目均衡表の雲抜けが目前で注目場面に入った。

■セイヒョー <2872>  2,700円  +150 円 (+5.9%)  本日終値
 セイヒョー<2872>やアイスコ<7698>が大幅高。7日に静岡市で、今年全国で初めて最高気温が40度に達するなど猛暑が続いていることを受けて、猛暑関連の一角として、OEMやオリジナルのアイスクリームを製造するセイヒョーや、アイスクリームの卸売を手掛けるアイスコなどに需要増を期待した買いが入ったようだ。

■RJ <9522>  840円  +44 円 (+5.5%)  本日終値
 リニューアブル・ジャパン<9522>が大幅続伸。同社は5日取引終了後、6月度の発電事業収入速報値を公表。国内売電収入は計画比10.5%増の12億8000万円となっており、これが買い手掛かりとなったようだ。この数値は発電所の監視システムなどのデータからの速報値。なお、24年累計の国内売電収入速報値は計画比5.8%増の60億6200万円となっている。

■メディア工房 <3815>  685円  +25 円 (+3.8%)  本日終値
 メディア工房<3815>は大幅高で3日ぶりに反発。前週末5日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年9月~24年5月)連結決算は、売上高15億1900万円(前年同期比0.8%減)、営業損益1800万円の赤字(前年同期3700万円の黒字)、最終損益1億3700万円の赤字(同1300万円の黒字)と赤字に転落したものの、6月19日に24年8月期通期業績予想の下方修正を発表していたことから、織り込み済みとの見方が強いようだ。主力の占い事業で、自社メディアが好調だったほか、電話・チャット占いの売り上げが回復傾向にあるものの、新コンテンツが不調となった。また、「OneRoof」「CarryGo!」の2つのエンタメマッチングサービスと、韓国食品EC事業からの撤退、各事業におけるシステムの減損損失を計上したことなども響いた。なお、通期業績予想は、売上高19億9300万円(前期比3.9%減)、営業損益1億600万円の赤字(前期5800万円の黒字)、最終損益2億9200万円の赤字(同3500万円の黒字)の修正予想を据え置いている。

■ミタチ産業 <3321>  1,159円  +36 円 (+3.2%)  本日終値
 ミタチ産業<3321>は反発。半導体や電子部品などのエレクトロニクス商社だが、足もとの業績は好調に推移している。同社が前週末5日取引終了後に発表した25年5月期の業績予想は、売上高が前期比2.1倍の800億円と急拡大を見込み、営業利益も増収効果を背景に13%増の18億円と2ケタ伸長を予想している。更に株主還元強化にも動き、今期の年間配当を前期実績比5円増配となる50円を計画、これを好感する形で投資資金を呼び込んだ。投資指標面では前週末終値換算でPER7倍強、PBR0.6倍強、配当利回り4.5%弱で割安感が際立っている。

●ストップ高銘柄
 クリエイト <3024>  1,356円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 アイズ <5242>  2,555円  +500 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 アズジェント <4288>  951円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 セルシード <7776>  640円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 菱友システムズ <4685>  4,730円  +700 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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