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【市況】ダウ先物、ナスダック100とも軟調 冴えない決算が投資家心理を冷やす=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間09:07)(日本時間22:07)
ダウ先物 39462(-78.00 -0.20%)
S&P500 5542.25(-1.25 -0.02%)
ナスダック100先物 20002.00(-10.50 -0.05%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも軟調に推移している。取引開始前までに発表になった決算が冴えない内容が多かったことで投資家心理を冷やしているようだ。マイクロン<MU>、リーバイス<>、ウォルグリーン<WBA>が発表になっていたが、いずれも時間外でネガティブな反応を示している。

 マイクロンは一部の投資家で期待が高まっていただけにやや物足りない内容だったようだ。ウォルグリーンは通期のガイダンスで1株利益の見通しを下方修正し、時間外で大幅安。ジーンズのリーバイスは通期の1株利益の見通しは維持したものの、予想を下回ったことが嫌気されている。全体的に物足りない決算となったようだ。

 市場は明日の5月のPCEデフレータの発表を待っている。FRBによる年後半の利下げの可能性を高めるような、インフレ鈍化を示す報告を期待している。先日の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)のデータからは鈍化が見込まれているが、市場がどう反応するか注目される。

 取引は低調だが大手のIT・ハイテク株は直近の調整から立ち直っており、アマゾン<AMZN>は最高値を更新し、初めて時価総額2兆ドルを突破した。ただ、投資家はAIブームが年後半も維持できるのか思案している。ストラテジストらは、S&P500は現行水準から1%も上昇することなく今年を終えると予想している。

 6月期末を迎えて、米株式市場は方向感を無くしている気配もある。一部からは「いまの相場には、インフレは過去のものとなり、FRBが利下げを実施し、ソフトランディングが起こるという、より大きな期待がこの市場には必要だ」との声も出ている。

(NY時間09:17)(日本時間22:17)時間外
マイクロン<MU> 136.33(-6.03 -4.24%)
リーバイス<LEVI> 19.12(-4.00 -17.30%)
ウォルグリーン<WBA> 12.37(-3.29 -21.01%)

アップル<AAPL> 214.21(+0.96 +0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 452.31(+0.15 +0.03%)
アマゾン<AMZN> 194.87(+1.26 +0.65%)
アルファベット<GOOG> 185.38(+0.01 +0.01%)
テスラ<TSLA> 195.90(-0.47 -0.24%)
メタ<META> 514.10(+0.98 +0.19%)
エヌビディア<NVDA> 125.37(-1.03 -0.81%)
AMD<AMD> 156.88(-0.66 -0.42%)
イーライリリー<LLY> 905.43(+4.17 +0.46%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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