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【市況】アジア株 豪州株は一時1%超安、5月CPI予想以上に加速で8月利上げ観測高まる 家計圧迫懸念で消費財に売り

アジア株 豪州株は一時1%超安、5月CPI予想以上に加速で8月利上げ観測高まる 家計圧迫懸念で消費財に売り

東京時間14:04現在
香港ハンセン指数   18091.71(+18.81 +0.10%)
中国上海総合指数  2940.59(-9.40 -0.32%)
台湾加権指数     22944.57(+68.60 +0.30%)
韓国総合株価指数  2788.12(+13.73 +0.49%)
豪ASX200指数    7779.50(-59.29 -0.76%)
インドSENSEX30種  78115.13(+61.61 +0.08%)

アジア株は高安まちまち。エヌビディア株4営業日ぶり反発が好感されている一方で、世界的なインフレ再加速が警戒されている。

カナダの5月消費者物価指数は予想外に伸びが加速したことで7月追加利下げ観測が後退。豪州5月消費者物価指数は予想以上に伸びが加速し昨年11月以来の高水準となったことから8月追加利上げ観測が強まっている。FRB理事はインフレ上振れリスクを指摘、米金利をしばらく高水準で維持する必要があると改めて表明した。

香港株は前営業日終値を挟んで推移。エヌビディア反発が好感されている一方で、米高金利長期化が懸念されている。香港は金融政策を米国に連動させているため、FRBの利下げ開始が遅れれば香港も基準金利引き下げが遅れることになる。

上海株は6営業日続落。中国首相が今年の成長率5%の目標達成に自信を示したことから、大規模な支援策は期待できない。それなりの支援策は打ち出されるかもしれないが、長引く不動産不況やデフレ・消費低迷、若者の高い失業率など問題解決には至らないだろう。

オンショア人民元は対ドルで連日、昨年11月以来の安値を更新している。中国人民銀行は26日、元の中心レートを1ドル=7.1248元と6営業日連続でドル高・元安水準に設定した。6日連続は昨年6月以降で最長となる。

豪州株は0.76%安、豪CPIを受け一時1%超下落する場面もあった。アパレルや小売、家電、家具、自動車用品、レストランやホテル、レジャー、リゾートなど一般消費財サービス関連の下げが目立つ。追加利上げで家計支出がさらに圧迫するとの懸念が高まっている。

豪州5月の月次消費者物価指数は+4.0%と市場予想の+3.8%を上回り昨年11月以来の高水準となった。特にトリム平均コア指数が+4.4%と前回の+4.1%から上昇したことを受け、インフレ再加速が警戒されている。7月から始まる所得税減税によりインフレ圧力がさらに高まる可能性がある。5月CPI内訳を見ると、酒類・タバコ、衣類・履物、住居、交通など幅広い名目で伸びが加速した。

あすは豪中銀副総裁のハウザー氏の講演が予定されておりインフレについて言及するかが注目される。豪中銀8月会合の1週間前7月31日には豪州第2四半期の消費者物価指数が発表される。ドイツ銀行はきょう発表された月次CPIを受け、豪中銀が8月に25bp引き上げると予想している。

出所:MINKABU PRESS

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