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【市況】ダウ先物は小幅安の一方、ナスダック100は上昇 エヌビディアに時間外で買い戻し=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:48)(日本時間21:48)
ダウ先物 39768(-76.00 -0.19%)
S&P500 5523.75(+6.75 +0.12%)
ナスダック100先物 19820.00(+69.25 +0.35%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は小幅安で推移している一方、S&P500、ナスダック100は上昇。時間外でエヌビディア<NVDA>が買い戻されていることがナスダック100をサポートしている。

 前日のエヌビディア株は120ドル割れまで下落し、時価総額も3兆ドルを割り込んだ。直近高値から10%超下落し、調整局面入りとなったが、さすがに値ごろ感の買いが時間外で出ているようだ。通常取引に入っても維持できるか注目される。他のスーパー・マイクロ<SMCI>やブロードコム<AVGO>、クアルコム<QCOM>も時間外で反発。

 最近のAI関連の半導体の売りは過去のパターンからすれば、憂慮すべきものではないとの指摘も出ている。「夏は一般的に厳しい時期であり、7-9月期は一般的に業界にとって最悪の時期でもあるという。「エヌビディアはまだ長期上昇トレンドにあり、このような調整局面は恐らく買い材料になるだろう。ただ、その過度な欲望は抑えなければならない」とも語っている。

 航空機の製造を請け負うスピリット・エアロシステムズ<SPR>が時間外で続落。同社はボーイング<BA>の元子会社だが、ボーイングが同社の買収で合意に接近と伝わったことから、前日の同社株は上昇していた。しかし、ボーイングが株式交換を軸とする買収案を提示したと伝わったことから売りが優勢となっている。同社を1株約35ドルと評価する取引だという。

 アパレルのギャップ<GPS>が時間外で上昇。アナリストが目標株価を従来の28ドルから30ドルに引き上げた。同社は4つのブランド全てにおいて変革の初期段階にあり、成長の可能性が過小評価されていると指摘した。

 太陽光発電機器のソーラーエッジ・テクノロジーズ<SEDG>が時間外で大幅安。3億ドルのシニア転換社債の発行計画を発表したほか、顧客であるPM&Mエレクトリック社が破産申請したため、売掛金の1140万ドルを回収できない可能性があることも明らかにした。なお、4-6月期(第2四半期)のフリーキャッシュフロー(FCF)については1.5億ドル程度の赤字になると予想。

 プールの建設や用品販売を手掛けるプール<POOL>が時間外で大幅安。個人消費が慎重な中、事業の裁量部分が厳しいとして、通期のガイダンスを下方修正した。

 なお、本日は引け後にフェデックス<FDX>が決算を発表する。

(NY時間08:58)(日本時間21:58)時間外
スーパー・マイクロ<SMCI> 845.80(+18.82 +2.28%)
ブロードコム<AVGO> 1610.84(+18.63 +1.17%)
クアルコム<QCOM> 202.94(+2.10 +1.05%)

ソーラーエッジ<SEDG> 27.07(-6.18 -18.59%)
ギャップ<GPS> 25.95(+1.15 +4.64%)
スピリット・エアロ<SPR> 32.10(-0.97 -2.93%)
プール<POOL> 300.98(-36.93 -10.93%)

アップル<AAPL> 209.76(+1.62 +0.78%)
マイクロソフト<MSFT> 448.53(+0.86 +0.19%)
アマゾン<AMZN> 186.25(+0.68 +0.37%)
アルファベット<GOOG> 181.01(+0.22 +0.12%)
テスラ<TSLA> 184.81(+2.23 +1.22%)
メタ<META> 498.30(-0.61 -0.12%)
エヌビディア<NVDA> 121.78(+3.67 +3.11%)
AMD<AMD> 160.55(+0.30 +0.19%)
イーライリリー<LLY> 897.49(+7.38 +0.83%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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