【材料】新興市場銘柄ダイジェスト:ELEMENTSは反発、サンバイオが2営業日連続ストップ高
マイクロ波 <日足> 「株探」多機能チャートより
<9227> マイクロ波化学 1055 +21
反発。量子科学技術研究開発機構の量子エネルギー部門長を昨年まで務め、核融合の研究開発において、大電力マイクロ波を用いたプラズマ加熱システムの開発を行っていた池田佳隆氏を技術アドバイザーとして迎えたと発表し、好感されている。大出力の発振器におけるノウハウと産業界での人脈を多く持つ池田氏の参画でさらに開発を加速させ、2030年までに500kW~1MW級の発振器を完成させる予定としている。
<5246> ELEMENTS 1350 +122
反発。グループ会社Liquidが8月からオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」において、WEBブラウザからマイナンバーカードのICチップで本人確認ができるようにすると発表した。これは、マイナンバーカードによる公的個人認証(JPKI)など本人確認書類のICチップを活用した本人確認を行いたい事業者に対して、iPhoneの機能である「App Clip」に対応したアプリを提供するもので、好材料視されている。
<5027> AnyMind 1148 +26
続伸。データ&人工知能(AI)活用プラットフォーム「AnyAI」で、「ECモール及びSNSのレビュー収集・分析ソリューション」の提供を開始したと発表したことが好感されている。本ソリューションは、ECモールやSNSに投稿されている消費者の口コミやレビューを収集・分析し、マーケティング戦略の立案から実行までを支援する。
<4883> モダリス 70 +2
反発後もみ合い。第5回次世代遺伝子治療免疫原性サミットにおいて、MDL-101(CRISPRを用いたエピゲノム編集技術)の免疫応答の忍容性、および持続的な治療効果を示すデータなどの発表を予定していると公表した。外来性タンパク質を発現するベクターの全身投与の安全性を強く示すデータであり、MDL-101がLAMA2-CMDに対する革新的治療法となる可能性と同時に、CRISPR-GNDMが全身性の遺伝性疾患に対する画期的な基盤技術として適用可能であることを強く示唆しているという。
<4592> サンバイオ 948 +150
2営業日連続ストップ高。24日、再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」について厚生労働省によって条件及び期限付きでの製造販売承認された一方、改めてデータの提出を求められ出荷認可が見送りとなった件に関し、追加の適時開示を行った。同社では3月以降追加データを提出し、これらの評価を経て今回承認が了承された。今後2回程度の製造と、規格試験に加えて3月以降の追加データと同様の特性解析を行い、承認事項一部変更承認の取得後に出荷が可能となると説明しており、投資家の懸念が後退したようだ。
<4571> ナノMRNA 175 +1
続伸。24日の取引終了後、第28回日本がん分子標的治療学会において、同社のパイプラインPRDM14 siRNAに関する医師主導治験の臨床成績が発表されたと公表した。HER2陰性転移性乳がん患者10例にPRDM14 siRNA/YBCポリマー複合体が投与されたが、重篤な副作用は確認されず安全性に大きな問題はなく、オリゴ核酸医薬の薬物送達システムとしてのYBCポリマーの臨床における有用性も示されたとしており、好感されている。
《ST》
提供:フィスコ