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【市況】ハイテク株への押し目狙いの動き/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 17日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが57ドル安、ナスダックは21ポイント高だった。6月のミシガン大消費者信頼感指数が予想以上に落ち込んだため、消費減速への懸念が重荷となり、景気敏感株が売られるなか、NYダウは続落。一方で、米長期金利の低下やアドビの好決算を受けた買いで、ナスダック指数は続伸となった。シカゴ日経225先物は大阪比345円安の38495円。円相場は1ドル157円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38280円まで売られる場面も見られ、概ね38300円~38500円辺りでのレンジ推移となった。25日線を割り込み、ボリンジャーバンド-1σ水準まで下げてきており、神経質にさせそうである。米国では足もとでの予想を下回る経済指標を受けて、利下げ期待が高まる反面、米経済に対する不透明感が高まってきていることから、神経質にさせそうである。

 先週末の日経平均株価は25日線を突破し、一時75日線を捉える場面もみられた。6月のSQ値(38535.35円)を終日上回っての推移だったが、本日は同水準での底堅さがみられるかが意識されそうである。米国ではハイテク株主導でナスダックは連日で史上最高値を更新しており、連動性の観点からは指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向に関心が集まることになりそうだ。日経平均株価はSQ値での底堅さがみられるようだと、ハイテク株への押し目狙いの動きに向かわせよう。

 また、24日にナスダック100指数に英アームホールディングスが組み入れられる。ソフトバンクグループ<9984>の動向のほか、AI関連などへの物色も期待されそうである。物色の広がりは期待しづらいものの、中核的な銘柄には短期的に値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。一方で、全般こう着のなか、バリュー株へは利益を確定させる動きが入りやすいとみておきたい。
《AK》

 提供:フィスコ

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