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【市況】ダウ先物は295ドル高 米CPIがインフレ鈍化傾向示す 午後にFOMC=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:53)(日本時間21:53)
ダウ先物 39089(+295.00 +0.76%)
S&P500 5429.50(+45.50 +0.85%)
ナスダック100先物 19420.75(+178.50 +0.93%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇。先ほど発表になった5月の米消費者物価指数(CPI)がインフレの鈍化傾向を示したことで、米株式市場はポジティブな反応を示している。米CPIは総合指数で前年比3.3%、コア指数は3.4%と予想を下回った。特にFRBが注目している住居費・エネルギーを除くサービス価格、いわゆるスーパーコアが計算値で前月比0.04%の低下となった。低下は2021年9月以来。前年比も4.83%の上昇に鈍化した。

 本日は午後にFOMCの結果が発表され、その動向待ちの面もありそうだ。政策は据え置きが確実視されており、声明やFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)、そしてその後のパウエル議長の会見が注目される。

 ドット・プロットについては、3月時点の年内3回の利下げ予想は下方修正されると見られている。ただ、利下げ無しまでの修正を見込む声は少なく、1回か2回に中央値を修正してくるものと見られている。1回であれば概ね予想通り、2回であればハト派サプライズとなりそうだ。

 どちらになるかで反応が違ってくる可能性はありそうだが、パウエル議長の会見次第では、その反応が変わる可能性も留意される。市場ではデータ次第の姿勢を打ち出してくると予想されているものの、本日のCPIの結果からも、全体的に市場が織り込んでいるよりも比較的ハト派な雰囲気になるのではとの見方も出ている。

 オラクル<ORCL>が決算を受け時間外で上昇。クラウドインフラ部門が好調に拡大していることが好感されている。同社はまた、グーグルとの新たな提携を発表したほか、マイクロソフト<MSFT>およびオープンAIとも提携を発表した。

 パラマウント・グローバル<PARA>が時間外で下落。前日引け後にシャリー・レッドストーン会長がスカイダンス・メディア社と進めていた合併交渉の打ち切りを決めたと伝わった。

 サイバーセキュリティのルーブリック<RBRK>が決算を受け時間外で上昇。第2四半期、通期とも予想を上回る売上高見通しを示し、安心感が広がった。

 通信機器のシエナ<CIEN>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の53ドルから55ドルに引き上げた。

 前日上げをリードしたアップル<AAPL>は時間外で小反落。なお、引け後にブロードコム<AVGO>が決算を発表。

*米消費者物価指数(CPI)(5月)21:30
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 0.3%(前月比)
結果 3.3%
予想 3.4% 前回 3.4%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 3.4%
予想 3.5% 前回 3.6%(コア・前年比)

(NY時間09:03)(日本時間22:03)時間外
オラクル<ORCL> 133.75(+9.87 +7.97%)
パラマウント<PARA> 10.76(-0.28 -2.54%)
シエナ<CIEN> 48.04(+2.12 +4.62%)
ルーブリック<RBRK> 36.50(+1.24 +3.52%)

アップル<AAPL> 206.35(-0.80 -0.39%)
マイクロソフト<MSFT> 436.50(+3.82 +0.88%)
アマゾン<AMZN> 188.55(+1.32 +0.71%)
アルファベット<GOOG> 179.50(+1.31 +0.74%)
テスラ<TSLA> 171.78(+1.12 +0.66%)
メタ<META> 516.15(+8.68 +1.71%)
エヌビディア<NVDA> 123.18(+2.27 +1.88%)
AMD<AMD> 160.93(+1.97 +1.24%)
イーライリリー<LLY> 873.33(+7.51 +0.87%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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