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【市況】アジア株 香港株は大幅続落、6週間ぶりに大台割れ 上海株はプラス転換、PPI低下幅が予想以上に縮小

アジア株 香港株は大幅続落、6週間ぶりに大台割れ 上海株はプラス転換、PPI低下幅が予想以上に縮小

東京時間11:02現在
香港ハンセン指数   17922.37(-253.97 -1.40%)
中国上海総合指数  3032.46(+4.54 +0.16%)
台湾加権指数     21924.04(+131.92 +0.61%)
韓国総合株価指数  2714.17(+8.85 +0.33%)
豪ASX200指数    7702.60(-52.77 -0.68%)

アジア株はまちまち。台湾と韓国株は上昇、きのうの米ハイテク株高が好感されている。

香港株は大幅続落、約6週間ぶりに1万8000ポイントの大台を割り込んでいる。理想汽車や吉利汽車控股、比亜迪(BYD)など自動車関連の下げが目立つ。カジノや旅行、消費者サービス、不動産、医療品、エネルギー、ハイテク関連も総じて下落している。

上海株は小幅高、中国PPIを受けプラスに転じている。中国5月の生産者物価指数は-1.4%と低下幅が予想以上に縮小、昨年2月以降で最も緩やかな低下となった。一方、消費者物価指数は+0.3%と前月から横ばい、予想の+0.4%に届かなかった。長引く不動産不況などを受け消費者心理はなかなか回復していないようだ。公共料金や電車賃の値上げを受け、家計はさらに苦しくなっており節約志向が強まっている。

中国経済に対する楽観的な見方は後退。中堅の不動産会社が清算命令を受けたほか、為替市場で元安が進行。EUが対中電気自動車関税を近く発表する予定となっているうえ、バイデン米政権が中国による半導体技術へのアクセスを一段と制限することを検討している。また、端午節3連休中の国内旅行消費も2019年に比べ弱かった。当局の大胆な不動産支援策にもかかわらず、端午節3連休中の主要30都市の新築住宅取引は前年比で16%減少した。

出所:MINKABU PRESS

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