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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Uアローズ、内田洋、ABCマート

Uアローズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユナイテッドアローズ <7606>  1,877円  +107 円 (+6.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ユナイテッドアローズ<7606>は続伸している。4日の取引終了後に発表した5月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比11.4%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.5%程度あったと推測されるものの、月を通じてシャツ、カットソー、ブラウスなどの夏物軽衣料が好調に推移したことで、既存店売上高は前年を超過した。また、在庫調達量を増やしたことなどにより、自社ECサイトを中心にネット通販の売り上げの伸長が目立ったほか、ゴールデンウィークの祝日数が前年よりも少なかったものの、買い上げ客数は同6.1%増と前年を上回っており、価格の見直しなどにより客単価も同4.5%増と前年超えが続いた。なお、全社売上高は同10.2%増だった。

■内田洋行 <8057>  7,160円  +270 円 (+3.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 内田洋行<8057>が大幅反発し全般安のなかにあって逆行高している。4日の取引終了後、24年7月期の連結業績予想について、売上高を2550億円から2720億円(前期比10.3%増)へ、営業利益を86億円から92億円(同9.0%増)へ、純利益を60億円から67億円(同5.2%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を190円から210円(前期190円)へ引き上げたことが好感されている。好調な企業業績を背景に大企業の大型オフィス構築案件の獲得が順調に増加したことに加えて、大手民間企業のDX投資意欲が継続して高いことを背景に、クラウドベースのサブスクリプション型ソフトウェアライセンス契約で大規模案件の獲得が増加。また、クラウド型の会議室運用支援サービスなどICTサービスの展開も堅調に推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年7月21日~24年4月20日)決算は、売上高2009億7100万円(前年同期比12.5%増)、営業利益93億7100万円(同10.5%増)、純利益67億100万円(同13.9%増)だった。

■エービーシー・マート <2670>  3,196円  +106 円 (+3.4%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が続伸している。4日の取引終了後に発表した5月度売上高出、既存店売上高が前年同月比6.2%増と27カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べてゴールデンウィークの祝日が1日少ない曜日並びだったが、都心部路面店や商業施設を中心に好調に推移した。なかでも、気温の高い日が続いたことから、サンダルやTシャツなどの夏物商品が順調に売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同5.9%増だった。

■アダストリア <2685>  3,700円  +115 円 (+3.2%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が大幅続伸している。4日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス2.0ポイントあったと試算されるものの、天候に恵まれ、気温も暖かく推移したことで、夏物商品の販売が好調で既存店売上高を押し上げた。また、5月15日から23日に実施した会員向け20%ポイント還元キャンペーンも寄与した。なお、全店売上高は同7.2%増だった。

■ニトリホールディングス <9843>  17,765円  +480 円 (+2.8%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>やワークマン<7564>、神戸物産<3038>が堅調に推移している。米国時間の4日にドル円相場は一時1ドル=154円50銭台までドル安・円高が進行した。米ブルームバーグ通信が日本時間4日夜、日銀が6月の金融政策決定会合で、「長期国債の買い入れの減額についてより具体的な方針を示すことの是非を含めて議論する可能性が大きい」と報じた。更に、米国の4月米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が2021年2月以来の低水準となり、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まったことで米長期金利が低下。日米金利差が縮小するとの見方からドル売り・円買いの流れが強まった。このところの円安基調が一服したことを受けて、円高メリット株と位置付けられる銘柄の一角に買い戻しが入っている。セリア<2782>やニチレイ<2871>もしっかり。

■良品計画 <7453>  2,570.5円  +52 円 (+2.1%)  11:30現在
 良品計画<7453>が朝安後に切り返した。同社が4日発表した5月度の国内月次売上状況(速報)によると、直営既存店(オンラインストア含む)の合計売上高は前年同月比3.5%増となった。増収基調を継続しており、株価を支援する要因となったようだ。衣服・雑貨が同3.6%増、生活雑貨が同5.2%増となった。一方、食品は同1.5%減だった。スキンケアや消耗品をはじめ生活雑貨や衣服・雑貨が堅調に推移したことで、既存店売上高は4カ月連続で前年同月を上回った。直営全店(同)の売上高は同11.8%増となった。

■東急不HD <3289>  1,142.5円  +12.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 東急不動産ホールディングス<3289>や三井不動産<8801>、三菱地所<8802>が逆行高となっている。5日の国内債券市場で新発10年債利回り(長期金利)は低下し、一時フシ目の1%を下回った。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まるなかで米長期金利が低下した流れが、円債市場に波及する格好となった。株式市場で全体相場は軟調な地合いとなっているが、低金利環境が業況にプラス効果をもたらす不動産セクターには、国内金利の上昇が一服したことが支援材料となり、資金流入を誘ったようだ。東証の業種別指数で不動産業の上昇率は1%を超えて推移している。

■博報堂DY <2433>  1,165円  -191 円 (-14.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 博報堂DYホールディングス<2433>は急反落。4日取引終了後に25年3月期連結業績予想を発表。売上高を前期比5.6%増の1兆円、営業利益を同5.0%増の360億円とした一方、最終利益は同39.8%減の150億円とした。大幅な最終減益となる見通しを示したことが嫌気されている。前期に特別利益を計上した影響が出る見通し。配当予想は前期比同額の32円とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比4.5%減の9467億7600万円、営業利益が同38.1%減の342億8800万円、純利益が同19.6%減の249億2300万円だった。前の期の大型案件の反動減や販管費の増加が響いた。同社は子会社の過大請求事案を巡り決算発表を延期していた。

■トリドール <3397>  3,644円  -114 円 (-3.0%)  11:30現在
 トリドールホールディングス<3397>が反落。4日取引終了後、2031年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行すると発表。将来的な株主価値の希薄化を懸念した売りが出ている。調達資金は約218億円(手取り概算額)。昨年子会社化した英国企業の買収資金のパーマネント化、海外新規出店などの成長投資に関する資金に充てる。

■INPEX <1605>  2,328円  -62.5 円 (-2.6%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>は続落。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比0.97ドル安の1バレル=73.25ドルと下落。一時72.48ドルと2月上旬以来、4カ月ぶりの水準に下落した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国から構成される「OPECプラス」の閣僚級会合は2日、協調減産を25年末まで延長することを決定したが、自主減産に関しては縮小することが明らかになり需給悪化が懸念され、原油相場は下値を探る動きが続いている。4日の米4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想を下回るなど、米景気減速が警戒されていることも原油価格の下落要因となった。

■三井住友FG <8316>  10,115円  -225 円 (-2.2%)  11:30現在
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も売られ、地銀では北洋銀行<8524>が大幅安となるなど、銀行株の下げが目立つ。5日の円債市場では長期金利が低下し、一時1%を割り込んだ。4日に日本の財務省が実施した10年物国債入札が強めの結果となり、債券需給を巡る過度な不安が後退するなかで、同日の米国市場では弱い雇用指標の公表を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まった。米国景気に対する先行き懸念も債券選好の流れを後押しし、日米の長期金利に低下圧力を掛けている。銀行株に対しては、金利上昇に伴う事業環境の更なる改善を見込んで買い持ちした投資家による売り圧力が強まったようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  3,231円  -67 円 (-2.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が3日続落と下値模索の動きを強めているほか、ホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が総じて軟調な値動き。自動車の量産に必要な「認証」を巡る不正行為が見つかった問題で、国土交通省が自動車メーカー5社に立ち入り検査をすることとなり、前日にトヨタに対し行い、5日も継続する方針。残る4社についても同日以降立ち入り検査を行う。今後の自動車生産に与える影響を懸念した売り圧力が拭えない状況だ。また、足もと外国為替市場でドルが売られ、一時1ドル=154円台まで円高にふれたことも、輸出採算悪化への警戒感から自動車セクターの見送りムードを助長している。

■日経レバ <1570>  27,825円  -445 円 (-1.6%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続落、一時700円近い下落で2万7000円台半ばまで水準を切り下げた。世界的な景気減速への警戒感から前日の欧州株市場が軒並み下落、米国では長期金利の急低下を背景にNYダウなど主要株価指数は上昇したが、強弱観が対立し方向感の定まらない値動きとなった。東京市場では荒い値動きをみせる外国為替市場を横にらみに、リスク回避の売り圧力が優勢。日経平均株価は先物主導で売りが乗せられ、寄り後に一気に下げ幅を広げる波乱含みの値動きとなった。日経平均に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に設定されている日経レバも大きく下値模索の動きを強いられている。売買代金は全市場ベースで第2位となるなど、個人投資家の活発な売り買いが観測される。

■NEXT インド株式 <1678>  355.9円  -5.4 円 (-1.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty50連動型上場投信<1678>が軟調に推移している。4日開票のインド総選挙では、モディ首相率いるインド人民党を中心とした与党連合が圧勝するとの事前の予想に反し、議席数を減らす結果となった。これを受け、同日のインドの主要株価指数は急落。インドのニフティー50指数を日本円換算した指数と連動する投資成果を目指すETF(上場投資信託)の野村インド株は前日に大きく水準を切り下げたが、引き続き軟調に推移している。NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN<2046>も安い。

■レーザーテック <6920>  37,950円  -510 円 (-1.3%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が一時8%を超す下げとなった。空売り投資家で知られるスコーピオン・キャピタルが5日、レーザーテクに関するレポートを公表。買い持ち高を圧縮する目的の売りを促す要因となったようだ。レポートのなかでスコーピオンは同社株の空売りを表明している。

■NCホールディングス <6236>  2,119円  +400 円 (+23.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 NCホールディングス<6236>が続急騰。株価は前日後場に急動意をみせたが、きょうは一気に上げ足を加速させている。4日に米投資会社のミリグループ傘下の買収目的会社ネイビー1がTOBを実施(買い付け価格は1株2208円)し、非公開化を目指すことを発表。買い付け期間は5日から7月17日までを予定している。これを受け、同社株は買い付け価格にサヤ寄せする形で水準を切り上げている。なお、きょうは値幅制限いっぱいに買われても上限は2119円で買い付け価格には届かない。

●ストップ高銘柄
 ジィ・シィ企画 <4073>  902円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 新東 <5380>  2,690円  -700 円 (-20.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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